EF57のリニューアルにあわせ、2012年5月にKATOから製品化された、往年の名列車「津軽」。時代によって編成内容が変わっていった列車ですが、製品は1971(昭和46)年ごろの下り1・上り2号の姿として、全車旧客による編成となっています。
セットの中で注目は、やはり新規製作のスロネ30改造マニ36、スロフ62、そしてオハ46の新製車の3種でしょう。
管理人にとっては、以前に1978年の姿で模型化したことがあるくらいにお気に入りの列車ですが、今回は事情でこの新規3形式のみをASSYで入手しました。そのためこれら3形式についてのみになりますが、例に倣って以下にレビューしたいと思います。
注:管理人は、決して“KATOのまわし者”ではありません。でも、旧客ファンならやっぱりKATOでしょ!d(・∀・)
スロフ62は既発売のスロ62にそっくりですが、妻面にテールライトが表現された新規の製品です。
急行「津軽」では、基本編成が共通の下り2・上り1号のうち、下りの秋田−青森間でこのグリーン車が最後尾になるため、スロではなくスロフが用いられていました。
オハ46は一見スハ43に似ていますが、こちらも細い雨樋を表現した新規ボディーの製品。窓枠がアルミサッシに改装された姿になっています。
実車はスハ43の改良型として1955年に60両製造されました。他にスハ43のうち軽量だった後期製造の160両ものちに同形式に編入されていますが、そちらの外観はスハ43のままで、番号も元のものを踏襲していました。
マニ36は「ニセコ」のスハ32改タイプとは別の、スロネ30改造タイプを製品化。切妻の43系車体が新鮮です。
プロトタイプは図面と異なり、トイレ窓が貴重品室窓と揃ったタイプにしたようですが・・・?! 詳細は後述します。
各車の仕様はスロフ62のボディーを除き近年のスハ43系に準じています。
このうちスロフ62の床下は、当初予定ではテールライト点灯が出来ない構造でしたが、のち変更され無加工でテールライトが点灯出来る仕様で発売されました(ライトユニット等は別売り)。マニ36はセット・ASSYともライトユニットと消灯スイッチが標準装備で、スロフとともにDCC化にも対応しています。
また、これら3種の下回りはサスペンション機構付です。
なお、ここではなるべくアーノルドカプラー付の台車を組み合わせるようにしていますが、画像の時点では手持ちパーツの都合で一部はセットと同仕様のBタイプカプラー付になっています。