■715-1000系

715系1000番台は、当時西日本で余剰となっていた583系寝台電車を種車に、近郊型化改造して誕生した系列です。
4両編成15本が登場、'85.3改正から、東北本線黒磯-一ノ関間にて活躍を開始しました。
種車の違いにより、先頭車は編成前後で形態が大きく異なります。

●編成図
715-1000系編成図

画像はまず、西側面から。

クハ715-1100側面(西側)
クハ715-1100 (クハ715-1104) '91.3 仙台

モハ715-1000側面(西側)
モハ715-1000 (モハ715-1004) '91.3 仙台

モハ714-1000側面(西側)
モハ714-1000 (モハ714-1004) '91.3 仙台

クハ715-1000側面(西側)
クハ715-1000 (クハ715-1004) '91.3 仙台

各車とも、ドアの増設と一部側窓のサッシ化(片側3カ所)が目立ちます。
そのほか、元上中段寝台部にあった小窓も改造時に埋められています。
トイレは黒磯寄りのクハ715-1000にあり、他の車両は床下の水タンクとともに撤去されています。
また、クーラーは種車のものがそのまま流用されています(AU15・AU41)。

つづいて東側面。

クハ715-1100側面(東側)
クハ715-1100 (クハ715-1103) '91.3 福島

モハ715-1000側面(東側)
モハ715-1000 (モハ715-1003) '91.3 福島

モハ714-1000側面(東側)
モハ714-1000 (モハ714-1003) '91.3 福島

クハ715-1000側面(東側)
クハ715-1000 (クハ715-1003) '91.3 福島

こちら側の側面では、元クハネのクハ715-1000にある機器室のルーバーが目に付きます。このあたりは種車のままで、中のMGとCPもそのまま流用されています。
なお、先頭部屋上の検電アンテナは取り外し済みです。
また、モハ714-1000の後位寄りパンタがあった部分では、ほとんどの機器が撤去され、残っているのは換気ファンのカバーのみです。


主な改造内容と種車車番は次のとおりです。

●改造内容
・側ドア増設(片側2カ所に)
・側窓のユニット窓化(片側3カ所)
・幕板部小窓・非常口埋め込み
・車端ダンパー取り外し
・一部ロングシート化
・歯車比変更(3.5→5.6) など。

(寒冷地対策)
・側ドア半自動化
・貫通路元デッキ部に引戸追加 等。
●種車車番・改造工場
クハ715-1100
(サハネ581)
モハ715+714-1000
(モハネ583+582)
クハ715-1000
(クハネ581)
1101 (39) 1001 (17) 1001 (31)
1102 (42) 1002 (20) 1002 (40)
1103 (41) 1003 (21) 1003 (39)
1104 (30) 1004 (33) 1004 (9)
1105 (21) 1005 (34) 1005 (34)
1106 (26) 1006 (35) 1006 (41)
1107 (24) 1007 (37) 1007 (16)
1108 (3) 1008 (39) 1008 (19)
1109 (29) 1009 (43) 1009 (38)
1110 (40) 1010 (48) 1010 (20)
1111 (33) 1011 (52) 1011 (14)
1112 (44) 1012 (67) 1012 (10)
1113 (43) 1013 (77) 1013 (23)
1114 (5) 1014 (86) 1014 (18)
1115 (7) 1015 (90) 1015 (26)
改造工場
緑地=小倉工
青地=郡山工
紫地=土崎工
(太字)=初期車
(ベンチレーター千鳥配置)

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