勝手にレビュー KATO ニセコ郵便・荷物車

2011年の夏にC62北海道形に続いて予告され、年末ついに姿を現したKATOのNゲージ急行「ニセコ」。列車自体は北海道内のものですが、それに併結された郵便・荷物車は本州からはるばる青函連絡船で航送されてきたもので、北海道仕様の座席車と異なり一般的な車両が使われていました。
(オユ10は2500番台などの北海道乗り入れ仕様車もありましたが、一時一般車も混用されていたようです。)
オユ10の非冷房車やマニ36がセットに入ると聞き、その仕上がりを非常に楽しみにしていましたので、ようやく入手出来た際の感動はひとしお。その期待を裏切らない出来に、しばらく見とれてしまったほどでした。(笑)
なお、東北の旧客が好きな管理人は東北の荷物列車などを再現するため、ASSYにて郵便・荷物車のみを揃えています。

というわけで、完成品としてはスハ43以来となりますが、導入を検討している皆さんへ向けて、同製品の紹介をお送りします。ついでにおまけとして、同じ年の4月に製品化された「妙高」セットのマニ37についても解説します。

注:管理人は、決して“KATOのまわし者”ではありません。が、やっぱりKATOが好きです(^^;)。

まずは形式写真風に。

オユ10 2038「ニセコ」
品番5218-1 オユ10 2038「ニセコ」(ASSY組立・台車はスロ62用5064D)

スユ13 2018「ニセコ」
5219-1 スユ13 2018「ニセコ」(ASSY組立・台車はオユ12用5059-1D、テールライトユニット5128-1G取付)

マニ36 2114「ニセコ」
5079-1 マニ36 2114「ニセコ」(ASSY組立・台車はオハ35戦後形用5127-3D)

マニ60 2639「ニセコ」
5220-1 マニ60 2639「ニセコ」(ASSY組立)

マニ37 2020「妙高」
5078-1 マニ37 2020「妙高」(ASSY組立・台車はオハ35戦後形用5127-3D、テールライトユニット8047G取付)

オユ10は冷改車が製品化済みですが、この非冷房車は新規の製品です。急行「ニセコ」では主に北海道乗り入れ用の2500番台(のち冷改され2520番台)が用いられましたが、製品は一般的な2000番台車をプロトタイプに選んだようです。
いっぽうスユ13はオユ12の表記替え+屋根色変更のみ。厳密には2018番は前期(2015〜2019)に含まれ、製品のボディーと同一の後期車(2029〜2032・2036〜2039)とは両引き戸の窓の形態が少し異なります。

マニ36と37はKATO初の製品化。マニ60もプロトタイプは旧製品と同一ながら、新規製作となっています。
プロトタイプはマニ36がスハ32改造車、マニ37はスロ60改造車、マニ60はオハニ61後期車改造車で、いずれも形式図通りのタイプのようです。

仕様はスユ13を除き近年のスハ43系と基本的に揃っていて、ベンチレーターが別パーツです。
また、全車に無加工でテールライトが付けられるようになっています。ただしマニ3種には消灯スイッチが無く、対応するパーツも単体では分売されていないため、付けるには工夫が必要です。
これらマニ3種の下回りはDCC対応・サスペンション機構付です。

なお、ここでは可能な限りアーノルドカプラー付の台車を組み合わせるようにしていますが、マニ60の新TR11だけは設定が無いためセットと同仕様のBタイプカプラー付です。


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