勝手にレビュー KATO Nゲージスハ43系(新)-5

窓ガラスです。

スハ43茶のボディーと窓ガラス
スハ43茶のボディーと窓ガラス。

スハフ42のボディーと窓ガラス
スハフ42ブルーのボディーと窓ガラス。

窓ガラスは旧製品と大きく変わったポイントで、窓枠がガラス側にモールドされています。
スハフの妻面も貫通扉窓を含めてはめ込み式です。
また、ブルー車両では前述の通りトイレ・洗面所窓が白色成形の別パーツになっていますが、これが側面ガラスに支持されるようになっているのが目新しいところです。

それから、側面ガラスの内側が部分的に黒くなっていますが、これはおそらく室内灯取付時に、光がボディーとのすき間から漏れるのを防ぐためではないでしょうか。

メイクアップパーツと比較
スハ43の窓ガラス。下がオリジナル、上がメイクアップパーツのアルミサッシタイプ。

トイレ窓付近
トイレ窓付近を拡大。

パーツ交換後のスハフ42
スハフ42ブルー、メイクアップパーツ取付後。

オプションのメイクアップパーツの詳細です。
このパーツを用いると、主に近代化改装車に見られた側窓がアルミサッシに改造されたタイプを再現出来る、という触れ込みですが、実際換えてみると印象が変わってなかなか効果的のようです。
トイレ・洗面所のガラスは元の物を付け替えて流用します。

パーツのモールド自体は標準の木枠窓と共通になっていて、スタンプの色を銀に変えてあるだけです。
欲を言うと別に金型を起こしてもう少し窓枠を細くして欲しかったところ。実車はかなり細いのです。でも、Nではそれほど気になりませんけどね。(^^;)
なお、このメイクアップパーツはブルー車両にのみ対応、となっています。茶色の車両に付けるには、ドア窓部分の加工が必要です。

台車です。

台車 TR47、TR23コロ軸受タイプ
台車 TR47(左)、TR23 コロ軸受タイプ(オハ47用、右)。ななめから。

台車 TR47新旧
台車 TR47(左)。右は比較用の旧製品のTR47。ななめから。

台車 TR47、TR23コロ軸受タイプ
台車 TR47(左)、TR23 コロ軸受タイプ(オハ47用、右)。側面から。

台車 TR47新旧
台車 TR47(左)。右は比較用の旧製品のTR47。側面から。

台車 TR47新旧
台車 TR47(左)。右は比較用の旧製品のTR47。裏。

スハ43とスハフ42はTR47ですが、ブレーキシューが車輪踏面まで引っ込んだ新規パーツです。
細かいところですが、旧製品のTR47は、軸受上部に小さな突起がありましたが、今回これが無くなっています。
詳しくは解らないのですが、この突起は「防振ゴム」の関連部品ではないでしょうか。この「防振ゴム」は、スハ44系等の優等車に付けられていた、乗り心地を改善するための部品です。旧TR47は元々スハニ35のパーツで、今までこれをスハ43系に流用していた、ということになるでしょう。

オハ47は茶・ブルー車両とも、TR23コロ軸受タイプが付いています。これはオハ35 戦後形のものと共通です(車輪は異なる)。

車輪
車輪 ローフランジ(左)、ノーマル(右)。いずれも黒色。

車輪
車輪 ローフランジ(左)、ノーマル(右)。

各車とも、車輪はローフランジ車輪になっています。
見た目はリアルですが、走行性能は今のところ未知数です。というのも、管理人のところではこれが初めてのローフランジ付車両だからです(笑)。
まあ、サスペンション機構と組み合わせれば、それほど問題はないと思いますが(^^;)。

※2008.5.6追記
ローフランジ車輪で問題発覚です。
EF81等、カプラーがボディーマウントで車長の長い機関車の次位に連結した場合、きつい曲線(R=243mm)の出入り口で頻繁に脱線することが判明しました。
(カプラーはマグネマティック、KATOカプラーN、KATOナックルカプラーの3種で発生を確認。)
そこで当方では急遽、機関車と連結する可能性のあるスハフ42の車輪を、同じKATOのオハ35のノーマル車輪と交換しておきました。これでとりあえず脱線は回避出来るようです。

上記のとおり条件はかなり限定的で、一般では特に対策は必要無いかもしれませんが、一応ご報告しておきます。

いかがでしたか?
導入、そして加工を検討されている方、少しでもお役に立ちましたでしょうか。
管理人としては、やはり屋根と室内だけはリアルな色に塗装して、在籍他車との違和感を無くしたいところです。
ただ、それがいつになるかは明言しかねますけれど・・・(^^;)ゞ

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