勝手にレビュー KATO Nゲージスハ43系(新)-4

室内です。

スハ43の上回りを分解
スハ43の上回りを分解。

スハフ42の上回りを分解
スハフ42の上回りを分解。

イス板を分解
イス板を分解。(トイレ側台車取り外し済)

テールライト基板とスイッチを分解
テールライト基板とスイッチを分解。

サスペンション機構など
車掌室側台車を外し、サスペンション機構を持つ床板を見る。

床板は2枚構成(床板・イス板)で、スハフの車掌室側にはテールライト基板と赤い導光材(レンズ一体)があります。オハ35系ではユニットカバーが別にありましたが、このスハフではナハフ11などと同様、イス板と一体になっています。
イス板の色はブルー車両含めて黄土色。どうやら実車のニス塗り木部を表現している模様です。
ちなみに、実車でニス塗りなのは仕切壁と椅子枠くらいで、椅子の背ズリと座面は青(登場時は緑)、床は木張(ただし無塗装・後年は油拭き) リノリウム張でグレー でした。一方、近代化改装車は室内壁がベージュ、椅子枠がねずみ色になっていました。(部分的に改装前のままの車両もあり)

また、スライド式のスイッチが付いた部分は、スイッチがDCCのデコーダと交換式で少し大きいためか、イス板上側にやや目立つ突起が出来ていて、この部分のイスのモールドは背ズリのみになっています。
この部分の通電板は複雑な形に曲げられ、通電の入切を確実にしているようです。
スイッチは、下側から薄緑のマイナスドライバーで操作するようですが、それを使わずとも、指の爪で動かせました(少し固めでしたが)。ライトの光源は、発光部が横にある赤色チップLEDです。

それからこの床下には、最近開発されたサスペンション機構が付いています。
この系列の同機構はボギー車に共通のもので、通電板の端を下側に引っかけてその弾力を利用する、意外に単純な構造です。そのため台車は従来通り(ビス止め)で互換性があり、工作派には嬉しいところです。

スハ43室内灯ユニット取付部
スハ43イス板の、室内灯ユニット取付部。

室内灯ユニットを付けたところ
試しに室内灯ユニット(電球タイプ)を取り付けたところ。

後ろ側
後ろ側から。

その他気付いた点としては、スハ・オハのイス板に、「5127」の品番がモールドされていることです。
この品番、さきのオハ35のものです。手持ちのオハ35と較べたところ、中央両脇と室内灯取付部が少し変化している以外は共通のようで、シートピッチも同じでした。
実車では、オハ35とスハ43ではシートピッチが少し違うのですが、その差は模型でほんの0.1mm程度。言われなければ気付かないと思います。

なお、スハフの方は上で紹介したとおり新規のイス板で、シートピッチも窓とピッタリ一致していました。
ところが床板は、スハ・オハ用共々、車端部が折妻の形になっていて、なんとも興味深いです。

わざわざスハ・オハ用のイス板に、オハ35の「5127」と刻印し直したことと合わせて考えてみると、今後オハ35系が生産される際、この床下を使ってサスペンション機構付きにするのかもしれませんね。(あくまで管理人の勝手な推測ですけど。(^^;))

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