勝手にレビュー リトルジャパンモデルス オハユニ61プラキット -4

オハユニ61・スハユニ62(実車)に関する文字資料です。

今回のキット発売にあわせ、手元の資料をひと通り調べて簡単にまとめてみました。

キットの説明書にはオハユニ61 14両およびスハユニ62 2両の車番と最終配置区について記述があります。
そこでここでは、1973年3月末時点での、オハユニ61・スハユニ62残存車の車番と配置をご紹介しようと思います。

車番 配置 参考−以下後期形 車番 配置
車番 配置
オハユニ61 11 敦賀 オハユニ61 106 弘前 スハユニ62 1 釧路
12 富山 107 弘前 2 釧路
32 八代 108 弘前 10 釧路
44 都城 113 都城
50 都城 117 八代
52 富山 120 和歌山
62 敦賀 127 郡山
65 富山 128 郡山
87 和歌山 130 富山
94 敦賀
100 都城
101 都城
103 八代
104 八代

キットの説明書と同一の車番が多い一方、中には配置区が違っていたりと、微妙に異なっているのが興味深いところです。
なお、この時点での東北地域配置車は全て後期形になっています。当サイトとしては少し歯がゆいです・・・。(^^;)
ということで、1970年以降に廃車となった東北地域配置車(最終配置区から判断)を下に記しておきます。

車番 最終配置 廃車年月 参考−以下後期形
車番 最終配置 廃車年月
オハユニ61 25 山形 1970.1 オハユニ61 106 弘前 1987.2
27 郡山 1971.12 107 弘前 1987.2
28 郡山 1971.12 108 弘前 1984.3
34 米沢 1970.3 109 大館 1970.11
45 米沢 1970.1 111 仙台 1972.3
78 山形 1971.3 112 山形 1972.4
121 会津若松 1972.10
122 弘前 1972.12
123 山形 1972.4
124 山形 1972.4
125 釜石 1971.12
126 釜石 1972.4
127 郡山 1978.11
128 郡山 1978.11

また、形態的な特徴をざっと記しておきます。
●妻面の縦樋は、オハユニ61 1〜105では平管の車両と丸管の車両の2種があるが、車番との関係は認められない。
 (後年、一部の平管車が丸管に交換した?)
 いっぽう、スハユニ62、オハユニ61 106〜130では確認出来た限り全て丸管だった。
●五能線等、混合列車で運用されていた車両の一部は、独立暖房装置を取り付けていた。
 これらは床下機器配置が少し異なる。(オハユニ61 106・107を確認)
●スハユニ62では一部にストーブを装備した車両があり、車掌室のベンチレーターが煙突に変えられている。
 また、郵便室・客室のベンチレーターが少ない車両があるが、これは過去にストーブを装備していた名残かもしれない。(8を確認)
●室内の塗色について
 通常は客室側デッキが薄茶、客室・トイレ・洗面所がニス塗り、郵便・荷物・車掌室が白緑。
 異端車として、客室まで白緑に塗装した車両がある。(オハユニ61 94を確認)


参考文献
 鉄道ピクトリアルNo.700(2001.5)[特集]60系鋼体化客車(I)
 No.702(2001.6)[特集]60系鋼体化客車(II)
 鉄道ピクトリアル アーカイブセレクション[8] 国鉄ダイヤ改正1970
 

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