勝手にレビュー リトルジャパンモデルス スユニ61プラキット

あのクモハ40や42のキットでプラキットファンの度肝を抜いたリトルジャパンモデルスから、今度はなんと旧客キットがリリースされました。形式はスユニ61、亜幹線を中心に全国で活躍した、郵便荷物車のプラキットです。
昨年秋に予告されて以来、“旧客マニア”を自認する管理人としては非常に気になっていたのですが、2008年2月中旬に店頭に並んだという情報を入手し、先日さっそく手に入れてきました。

入手後は、取る物もとりあえず開封し、中身をあれこれ観察してみました。
すると、前評判の高かったはめこみ窓や独特の台枠を表現した床板もそうですが、そのシャープな側板のモールドに感動してしまいました。個人的につい先日エッチング側板のスユニ61を完成させたばかりでしたが、そのシャープさたるや、エッチングにまったく引けを取らないレベルだったのです。
また、ビス止め対応の床板や配管付きのブレーキシリンダーなど、GMキットを組み慣れた管理人にとってはまさに「21世紀の旧客プラキット」という感を抱かせるものでした。

というわけで、組立を検討している皆さんへ向けて、同製品の紹介をお送りしようと思います。物が物だけに即売り切れの事態はなさそうですが、再生産されるかどうかわかりませんので、少しでも興味のある方は無くならないうちにお手元に準備しておいたほうが良いかもしれません(^^;)。

注:管理人は、決して“リトルジャパンのまわし者”ではありません。ただの“旧客マニア”です(笑)。

まずは外箱から。

パッケージ
外箱。
品番LJ-003 国鉄スユニ61 2両セット 未塗装板状キット
(オハニ61・オハユニ61改造車)
定価4,095円(税込)

外箱には、SLに牽かれる実車の写真がプリントされたラベルが貼られています。

開封状態
開封状態です。
ランナー4種2枚ずつ、貫通幌、ウェイト、台車ビス、説明書1枚からなります。
なお、台車(TR11or23or34 GMなど)、インレタ(リトルジャパン L-101 国鉄旧型客車 荷物車・郵便荷物合造車インレタ)等は別売りです。

内容です。

内容を一つずつコメント付きで。
枠付画像はクリックで別窓拡大します。(2048x1536px、重いので注意)

「Aパーツ」(表・裏)
説明書では「Aパーツ」と称されている、床板・天井板などのランナー。表と裏です。
床板には60系鋼体化客車独特の台枠がきちんと表現されています。
中央のパーツは天井板です。屋根を塗装後に接着出来るように、車体のみで強度を保つための部品でしょう。
左側に並ぶのは空気タンク・水揚弁・ブレーキシリンダー等の小部品です。


「Bパーツ」(表・裏)
「Bパーツ」のランナー(ベンチレーター・室内板)の表と裏。
こちらは床上に乗せる室内板(いわゆるイス板)と、電池箱などの部品が付いています。


「Cパーツ」(表)
「Cパーツ」(車体・屋根)の表です。
こちらはメインの側板・妻板・屋根が並んでいます。
妻板は4種あり、郵便室側・車掌室側それぞれ2種から選べるようになっています。


「Cパーツ」(裏)
同じ「Cパーツ」(車体・屋根)の裏です。
裏側にはリブなどが一切無く、GMキットに慣れた方は拍子抜けしてしまうかもしれません。(^^;)


「Dパーツ」(表)
「Dパーツ」(窓ガラス)ランナーの表です。
窓ガラスは側面扉以外すべてはめこみ式、各面一体になっています。
テールライトレンズもはめこみ式のクリアーパーツです。


その他付属品
その他の付属品。貫通幌、ウェイト、台車ビス。
貫通幌は黒色成型で、なかなかシャープに出来ています。が、幌吊りを付ける“耳”の位置が高いようです。
ウェイトは細い鉄(>ステンレスのようです)の帯板、1両あたり2枚使います。
台車ビスはKATOのとそっくり。OEM品でしょうか?(>KATOよりちょっと長い、オリジナル品のようです)


インレタ
別売りの対応インレタ「国鉄旧型客車 荷物車・郵便荷物合造車インレタ(白)」(840円)の内容です。
スユニ61以外にもスユニ60、マニ35・36・37・60・61の番号が多数収録されており、所属表記もあります。
また郵便・荷物表記は別シートになっています。
使ってみましたが、転写作業はやり易い方だと思います。


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