勝手にレビュー リトルジャパンモデルス スユニ61プラキット -3

実車のスユニ61に関する文字資料です。

エッチングキット製作の際に調べてあった情報を元に、一部新情報を追加してまとめてみました。


東北地区走行車の車歴表など。
(「東北地区走行車」は、落成時・1973年・廃車時の配置区から判断したものです)

各配置区ごとの運用線区はだいたい以下の通りです。
 郡山区-磐越西線(郡山-新潟)
 福島区-奥羽本線(福島-青森)
 仙台所-仙山線(仙台-山形)
 新津区-羽越・奥羽線(新津-青森)
 尾久区-常磐線(上野-仙台)

電暖 車番 妻窓 落成年月 配置区 廃車年月 備考
□=有 落成時 1973.3.31 廃車時
スユニ61 13 1966.1 宮原 宮原 郡山 1980.7
17 1965.12 郡山 郡山 郡山 1980.5
18 1965.12 福島 郡山 郡山 1980.7
19 1966.1 福島 福島 郡山 1981.1
21   1966.7 福島 福島 郡山 1981.2
22 1966.7 福島 福島 郡山 1980.3
27 1966.8 直江津 新津 新津 1981.6
28 1966.9 直江津 新津 新津 1980.7
29 1966.8 直江津 新津 新津 1979.12
  32   1967.1 郡山 宮原 宮原 1978.8
  36   1966.12 郡山 亀山 新宮 1982.5
39   1967.5 尾久 尾久 尾久 1974.8
40   1967.6 郡山 郡山 郡山 1980.5
41   1967.7 宮原 宮原 尾久 1978.8
42 1967.7 郡山 郡山 郡山 1980.7
106   1967.12 尾久 尾久 尾久 1973.10
2116 1968 仙台 仙台 仙台 1983.6 荷物・車掌室扉鋼製
2117 1968 仙台 仙台 仙台 1983.6
2118 1968 盛岡 郡山 郡山 1980.5
2119 1968 盛岡 郡山 郡山 1980.7
2120 1968 仙台 仙台 仙台 1983.6
以下おまけ。水戸区-水戸線(小山-水戸)
48 1967.5 水戸 水戸 水戸 1983.2
111   1968.3 名古屋 長野 水戸 1981.2

●車掌室側妻面窓無し車(オハニ61 1〜205改造車)は、縦樋が43系と同様の平管の場合が多いです。
●屋根上・床下機器配置は種車に準ずる場合がほとんどのようです。
 (オハニ61・スハニ62・オハユニ61初期車・同後期車でそれぞれ違います)
●郵便室側貫通扉窓は、同時期に改造されたマニ36の例と照らし合わせ、1966年度までの落成車がHゴム大窓、1967年度以降落成車がHゴム小窓ではないかと考察しています。気になった方は、この仮定のもとでお手元の資料を見直してみてください。
 1966年度までの落成車=1〜38・501〜512
 1967年度以降の落成車=39〜49・101〜115・2116〜2120・301〜305・513〜516


ついでに、他地区配置車も含めた特徴などもざっと記しておきます。
●オハニ61 1〜205改造車(妻面窓無し)
 1〜3・7・8・10・14・20・21・31〜37・39〜41・101〜112・513
●506〜516は郵便室小窓無し。
●大型蓄電池箱装備車は元スハニ62の508〜510?
●一部ベンチレーターの少ない車両がある(2012を確認)
●有名列車運用車と配置区
 ※車番は1973年配置表からの推測です。
  違う列車に運用されていたり、時代的に運用が無かったりするかもしれません。
 ・急行
 「大雪」(札幌-網走)-網走区503504511
 「利尻」(札幌-稚内)-札幌区513514515
 「きそ」-(名古屋-長野)長野所2002201520332111
 「だいせん」(大阪-大社)-宮原区525263247101104107201220132041
 「さんべ」(米子-博多)-出雲区?(下り)373846
 ・普通
 「からまつ」(小樽-釧路)-釧路区507508509510
 「はやたま」(天王寺-名古屋)-竜華区233031113115305
 「山陰」(京都-出雲市)-出雲区(上り)373846 宮原区(下り)「だいせん」と同じ
 (赤字=妻面窓無)

参考文献
 鉄道ピクトリアルNo.700(2001.5)[特集]60系鋼体化客車(I)
 No.702(2001.6)[特集]60系鋼体化客車(II)
 鉄道ピクトリアル アーカイブセレクション[8] 国鉄ダイヤ改正1970
 ノーブルジョーカー 十人十色II マニ36

参考Webページ
 70年代後半の客車編成

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