「模型のつくりかた」の「撮影用ジオラマ製作記(仮)」で紹介している、ジオラマ製作用の資料です。
ここでは、小さなデッキガーダー橋を紹介します。
写真はいずれも、2004年3月6日、とある複線区間にて撮影。
まずは全容から。 桁長2mほどの小さなデッキガーダー橋。 田園地帯ではよく見られる大きさで、川幅は1mあまり。橋付近のみ、川幅がやや広くなっている。 |
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水路方向から。 川は線路と直角ではなく、少し斜めに交わっている。 |
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桁と直角方向から、アップで。 主桁(サイドの板)はH型鋼で、端付近にアングル材をリベット接合して補強してある。 なお、枕木は橋部分のみ木製で、桁に接する部分が少し切り欠かれている。 |
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斜め上から。 この橋では、枕木の長さが部分的に異なっている。 また、中央には作業員の通る網板、端付近にはピッチを保つためと思われる、細いアングル材が打ち付けられている。 そのアングルとレールの間にあるボルトは、主桁と固定するためのもの。主桁はレールの真下ではなく、やや外側に当ててある。これには、枕木の“しなり”を利用して、衝撃を和らげる目的があると思われる。 |
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道床端部。 道床端面を支えるコンクリートは、枕木の部分だけ凹んでいる。 また、主桁とレールの位置関係・バラスト端部の処理にも注目。 なお、手前に見える薄いコンクリート板は、バラスト増量時に付けられたものと推測される。 |
補足:
通常、ガーダーの脇には信号用?のケーブルなどが渡してあります。この橋でも画面奥のガーダー脇に、ケーブルを収めたコンクリ箱が付いていました。
また、長め(約4m以上)のガーダー橋には、脇に作業員用の通路(柵付)が付いている場合がほとんどです。(時代にもよります)
それから、川幅がこれより細い(1m以下)場合、橋を架けずに土管を通して済ませてあることが多いです。
そのほか、デッキガーダーではなくスルーガーダー(主桁が線路の横にある)やハーフスルーガーダー(桁の中にもバラストが敷いてある)が用いられている場合もあります。路線によってはコンクリ桁の所も。
皆さんも、身近な路線を注意深く観察してみると、新たな発見があるかもしれません。(^^)