クロスポイント スユニ50キットを組む

1.ボディーの加工

最初はボディーの加工から解説します。
テールライトを点灯化するため、ボディーのテールライトに穴を開けておきます。
同時にフチの段差も表現し、ディテールアップすることにします。


元のテールレンズを削る(右)。
まず元のレンズのモールドを削り取ります。


孔を開け(右)、φ1.3程度に拡げる(左)。
続いて中心に孔(φ0.8程度)を開け、丸ヤスリでφ1.3くらいに拡げます。


ランナー引伸し線を差し込んで接着。
その穴にランナー引伸し線を差し込み、一旦埋めてしまいます。


表面をわずかに出るように仕上げる。
固着したら、ナイフとペーパーでわずかに突出するように仕上げ、段を作ります。


再び孔を開け、φ1.0程度に仕上げる。
そして再びφ0.8の孔を開け、φ1.0の光学繊維がすんなり入るよう、φ0.8の針ヤスリで仕上げてやれば完成です。
なお、作例では赤い光学繊維を差しています。
実物はもう少し細かい凹凸があるものの、これだけでもずいぶん印象が良くなると思います。


次に、幌の取り付け部分を少し加工します。
付属のGM製幌ではなく、KATOの幌が付くように変更するのです。


幌取り付け穴加工後(左)と、前(右)。丸穴を角穴に加工。
左のように、取り付け穴を丸穴から角穴(1x2mmくらい)に変えるだけです。
上側は一旦埋めてから開け直しています。


幌取り付け状態。左がKATO製、右はGM製(グレー塗装済)。
幌を付けてみたところ。左:KATO、右:GM(グレー塗装済)。
スユニ50は車体が新形のため、GMの旧形用よりKATOの幌(12系等用)の方が適していると思います。


続いてデッキ扉まわりを加工します。


加工前のデッキ扉。
このデッキ扉、実物よりずいぶんスッキリした印象です。
その理由は、両脇の手すりがただの凸表現になっているせいだと思います。


マニ50 2130(東オク)、1997年撮影。
これはマニ50 100番台の画像ですが、スユニ50も同形態です。
ちょっと判りにくい画像で申し訳ありませんが、実物は周囲が切り欠かれています。
これを表現するため、扉の脇を彫り込んでみることにしました。


元の手すりを削る。
まず、元のモールドが邪魔になるので、平刀でおおまかに削り取ります。


切り欠き部分を切り込む。
続いて罫書き線を入れ、デザインナイフで慎重に切り込みます。
なお、寸法はTOMIXのマニ50(旧)から採りました。


平刀で横から彫り込む。
そして横から平刀(画像左下)で彫り込みます。
特に車端側は勢い余って掘りすぎないよう注意しました。


彫り込み後。
深さは扉より若干浅くし、扉の輪郭が残るようにしました。
なお、邪魔になる扉の取っ手は一緒に削ってしまい、線材で付け直します。この段階では、孔の位置だけマークしておきました。


カエリを修整後。
その後、周囲のカエリをペーパーで均しておきました。


見本にしたマニ50と比較。
TOMIXのマニ50(旧)と比較したところ。


車掌室側も同様に加工。左はパーティングライン修整後。
反対側も同様に加工し、ついでに妻面のパーティングラインも均しておきました。
手すりは線材で表現しますが、ひとまず後回しにします。


ここで再び妻面に戻ります。


妻面の手すり・幌吊りを削って、孔を開けたところ(左)。
一体モールドされた手すり・幌吊りを削り取り、取り付け孔(φ0.3)を開けます。

・・・ここでふと気が付きました。縦樋の位置が外に寄っているように感じるのです。


縦樋の位置をマニ50と比較。
マニ50と比較してみると、確かに外寄りのようです。


斜めから。
角度を変えてみると良く分かります。
どう見てもイメージと違うので、潔く付け直すことにしました。


縦樋を削って、Rを整えたところ。
縦樋を平刀で綺麗に削って、ナイフとペーパーで角のRも整えます。
銘板などを残すため、とにかく慎重に作業しました。


新しい縦樋を乗せ、様子を見る。
そのあと、新しい縦樋(t0.25プラ板)を乗せて様子を見てみます。
大分イメージに近づきました。
この接着はとりあえず後回しにして、屋根の加工に移ります。

2.屋根の加工

屋根の加工をします。
最初に一体のベンチレーターを別パーツ化するため、削り取る作業から行います。


一体のベンチレーターを削っているところ。
まず平刀を用いて削り取ります。


穴の開くところはランナーと瞬着で埋める。
一か所だけ穴が開くので、ランナーを差し込んで瞬間を流して埋めておきました。


取り付け孔を開けているところ。
元のモールドがわずかに残るところまで削ったら、パーツ(TOMIX PB-103)を取り付ける孔(φ1.4)を開けておきます。


新しい換気扇カバー。銀河の特急電車用パーツです。
それから換気扇カバーもついでに付け替えることにします。
用意したのは銀河N-108 屋上ダクトです。
実は排気口の位置が少し異なるのですが、気にならないので代用してしまいます。


モールドを削って孔を開けたところ。ベンチレーターは一か所位置をずらしました。
こちらも同様に削って取り付け孔(φ1.0)を開けます。
なお、車掌室側から2個目のベンチレーターのみ、実車写真で位置が違うように思えたので、2mmほど中心寄りにずらしています(矢印)。
(ただし元の位置は図面と合っているようです。)


跡を整えた後。
孔開けが済んだら、跡をペーパーで水研ぎして平滑にします。


ベンチレーターの足を小さく加工する。左が加工後。
ベンチレーターの方も少し加工します。
足をナイフで小さくしました (左)。


取り付け状態。左が加工後。
屋根に付けてみたところ。左が加工後です。

客車や気動車など、鋼板・塗装仕上げの屋根に付く角形ベンチレーターの足(台)は、このパーツより小さくなっているのが基本のようです。
実物を良く見ると、板をコの字に曲げて直接屋根に溶接しているように見えます。
一方201系電車などでは塗り屋根のせいか、やや大きい角材が付けてあるようで、パーツはこちらを再現していると思われます。
というわけで、作例では小さく加工してみました。面倒なので、ズバリのパーツが欲しいところですけれど・・・。


屋根Rを比較。ちょっと扁平?
ここまで来たところで、屋根のRに違和感を感じるようになりました。
マニ50と較べると、どうも扁平に見えます。中央のRが緩く、肩が高いのが原因のように思います。


カッターで屋根を削っているところ。
そこで、思い切って屋根を削ることにしました。
この屋根部品は下に接着用のツノがあるので、下にボール紙を2枚当てて避けつつ、画像のように木材の端に置いてカッターの刃を立てて削っていきました。


ペーパーで整える。
あらかた削ったら、耐水ペーパーで水研ぎして整えます。ペーパーは主に#600、仕上げに#800を使用。
また、下に敷いているのはガラス板です。手を切らないよう、角をペーパー掛けして丸めてあるのは言うまでもありません。


仕上がった屋根板(右)。
削る前後を比較。右が加工後です。


こちらも右が加工後。
頂点と両裾を残し、他を全て削る難しい加工でしたが、なんとか違和感の無いレベルに仕上がったようです。


側面からの見え具合を比較。下が加工後。
横から比較。下が加工後です。
肩の部分の見え方がグッとリアルになったように思います。


同じくマニ50と比較。
マニ50と比較。
かなり近い印象になりました。


接着剤を流す穴を開けた天井。
ここで屋根を接着してしまうことにしました。
その準備として、ボディーの天井に接着孔(φ2.0)を開けます。
ついでに屋上機器の接着孔も開けておきました。


接着後の端部。
そして接着します。
両サイドはプラ用流し込みタイプを裏から、端部は瞬着を表裏から流しておきました。


屋根端部分を平刀で削ったところ。
固化したら、おでこを屋根に合わせて削ります。
まず平刀でおおまかに削り・・・


一旦削り終えてから、サーフェイサー(#1000)を盛って再度削整。
ペーパーで整えたあと、再びサーフェイサーを流して埋めきれなかった部分もしっかり平滑にします。


おでこのRを直す前後。右が加工後。
最後におでこのRを均等に整えます。
カッターとナイフで9割方整形してから、ペーパーで軽く撫でて綺麗な丸みを出しました(右)。


こちらは左が加工後。
別角度より。こちらは左が加工後です。
この加工の際、回り込んだ雨樋が邪魔で削りづらかったので、いっそのこと削って付け直したほうが良かったかもしれません。

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