1.ボディーの加工
最初はボディーの加工から解説します。
テールライトを点灯化するため、ボディーのテールライトに穴を開けておきます。
同時にフチの段差も表現し、ディテールアップすることにします。
元のテールレンズを削る(右)。
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まず元のレンズのモールドを削り取ります。
孔を開け(右)、φ1.3程度に拡げる(左)。
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続いて中心に孔(φ0.8程度)を開け、丸ヤスリでφ1.3くらいに拡げます。
ランナー引伸し線を差し込んで接着。
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その穴にランナー引伸し線を差し込み、一旦埋めてしまいます。
表面をわずかに出るように仕上げる。
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固着したら、ナイフとペーパーでわずかに突出するように仕上げ、段を作ります。
再び孔を開け、φ1.0程度に仕上げる。
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そして再びφ0.8の孔を開け、φ1.0の光学繊維がすんなり入るよう、φ0.8の針ヤスリで仕上げてやれば完成です。
なお、作例では赤い光学繊維を差しています。
実物はもう少し細かい凹凸があるものの、これだけでもずいぶん印象が良くなると思います。
次に、幌の取り付け部分を少し加工します。
付属のGM製幌ではなく、KATOの幌が付くように変更するのです。
幌取り付け穴加工後(左)と、前(右)。丸穴を角穴に加工。
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左のように、取り付け穴を丸穴から角穴(1x2mmくらい)に変えるだけです。
上側は一旦埋めてから開け直しています。
幌取り付け状態。左がKATO製、右はGM製(グレー塗装済)。
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幌を付けてみたところ。左:KATO、右:GM(グレー塗装済)。
スユニ50は車体が新形のため、GMの旧形用よりKATOの幌(12系等用)の方が適していると思います。
続いてデッキ扉まわりを加工します。
加工前のデッキ扉。
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このデッキ扉、実物よりずいぶんスッキリした印象です。
その理由は、両脇の手すりがただの凸表現になっているせいだと思います。
マニ50 2130(東オク)、1997年撮影。
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これはマニ50 100番台の画像ですが、スユニ50も同形態です。
ちょっと判りにくい画像で申し訳ありませんが、実物は周囲が切り欠かれています。
これを表現するため、扉の脇を彫り込んでみることにしました。
元の手すりを削る。
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まず、元のモールドが邪魔になるので、平刀でおおまかに削り取ります。
切り欠き部分を切り込む。
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続いて罫書き線を入れ、デザインナイフで慎重に切り込みます。
なお、寸法はTOMIXのマニ50(旧)から採りました。
平刀で横から彫り込む。
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そして横から平刀(画像左下)で彫り込みます。
特に車端側は勢い余って掘りすぎないよう注意しました。
彫り込み後。
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深さは扉より若干浅くし、扉の輪郭が残るようにしました。
なお、邪魔になる扉の取っ手は一緒に削ってしまい、線材で付け直します。この段階では、孔の位置だけマークしておきました。
カエリを修整後。
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その後、周囲のカエリをペーパーで均しておきました。
見本にしたマニ50と比較。
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TOMIXのマニ50(旧)と比較したところ。
車掌室側も同様に加工。左はパーティングライン修整後。
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反対側も同様に加工し、ついでに妻面のパーティングラインも均しておきました。
手すりは線材で表現しますが、ひとまず後回しにします。
ここで再び妻面に戻ります。
妻面の手すり・幌吊りを削って、孔を開けたところ(左)。
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一体モールドされた手すり・幌吊りを削り取り、取り付け孔(φ0.3)を開けます。
・・・ここでふと気が付きました。縦樋の位置が外に寄っているように感じるのです。
縦樋の位置をマニ50と比較。
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マニ50と比較してみると、確かに外寄りのようです。
斜めから。
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角度を変えてみると良く分かります。
どう見てもイメージと違うので、潔く付け直すことにしました。
縦樋を削って、Rを整えたところ。
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縦樋を平刀で綺麗に削って、ナイフとペーパーで角のRも整えます。
銘板などを残すため、とにかく慎重に作業しました。
新しい縦樋を乗せ、様子を見る。
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そのあと、新しい縦樋(t0.25プラ板)を乗せて様子を見てみます。
大分イメージに近づきました。
この接着はとりあえず後回しにして、屋根の加工に移ります。
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