クロスポイント スユニ50キットを組む

3.車体のディテール工作

基本形状が整った妻面に、ディテールを付けていきます。


新しい縦樋を付けたところ。
縦樋はt0.25・0.45mm幅のプラ帯板より。元の雨樋の端をわずかに削ってからその脇に付けました。
下端は固着後にカットします。


つづいて貫通扉の窓を加工します。


窓にt0.1プラ材を貼り付け、「窓押さえ」を表現。
元の窓は小さい印象なので、窓穴の外周に新しい「窓押さえ」を付けることにしました。
元々の窓押さえはガラス側に表現されていたため、これで窓がひと回り大きくなるというわけです。
当然元のガラスは使えなくなるので、新規に切り出してはめ込むことにします。

加工はt0.1透明プラ材(3.6x5.5mm)を貼り付け、中を抜くだけです。


窓穴を仕上げているところ。四隅から仕上げる。
プラ材には事前に穴を開けておき、接着後にヤスリとナイフ、ペーパーで削り拡げます。
この接着には、タミヤの緑キャップが有効のようです。リモネン系は良く付きませんでした。


幌を付けて仕上がりを見る。
加工後、幌を付けてみたところ。


手すり取り付け中。
続いて手すりを付けます。
φ0.2真鍮線を毛抜きでコの字に曲げたものを、瞬着で付けていきました。
なお、いちばん下の折り畳み式ステップは、TAVASAの電車側面用(PN-445)を付けてあります。


裏側の様子。
接着の際はあらかじめ足を裏面ギリギリまで切り詰めておくと、あとの削り作業が楽になります。


扉の取っ手も付ける。
加えて、扉に取っ手(φ0.2より)を取り付け。
なお、いちばん上の手すりはマスキングの邪魔になるので、塗装後に接着します。


次いで側面に移ります。


側面をペーパー掛けして整えているところ。
まず、荒れ気味の表面を水研ぎにて整えます。
明かり窓部分に凹みがあったので(矢印)、ここは重点的にペーパー掛けしました。


凹みを修整中。
またトイレ付近は点状に凹んでいたので、こちらはサーフェイサーで直してあります。


テーパーを付けた窓周囲。
それが済んだら、サッシ窓の周囲にテーパーを付けます。
最初に角部分を丸めたペーパーで削ってから、直線部分を角材にペーパーを貼ったもので慎重に削りました。


テーパーの仕上がりを確認。
窓ガラスをはめてみたところ。矢印が加工部分です。
加工前より表情が出たように思います。


荷物扉の取っ手を削り、孔を開けたところ。
続いて両引き戸の取っ手を付け直します。
モールドを削ってから孔を開け・・・


取っ手を付けたところ。裏は平滑に削る。
φ0.2真鍮線で作った新しい取っ手を取り付け。
左はコの字、右はL字型の取っ手が付きます。


デッキ扉脇の手すりを付けているところ。
それからデッキ扉両脇に手すりを付けます。
こちらは凹みの上下ギリギリの位置にφ0.3孔を開け、コの字に曲げたφ0.25燐青銅線を差し込んで表現しました。
実車は断面から生えています。
ちなみに右に写っているのは、真鍮板で作った折り曲げ治具です。


接着後。
接着後。
扉の取っ手も付けました。
なお、車掌室側の取っ手(画像左)はオハフ50のように周囲が凹んでいるのですが、加工が難しいので省略しています。


斜めから見たところ。
手すりは外板から半分ほど出るように付けています。


幌吊りを作っているところ。コイルバネが露出したタイプです。
最後に幌吊りを作ります。
材料はφ0.25燐青銅線と極細銅線(細いコードの心線)で、画像のようにピンバイスに加えてくるくると巻き付けて作りました。(ピンバイスの方を回す)


バネをハンダで固定したところ。
巻いたらカットし、位置を調整してからハンダでチョンと付けて固定しました。
ハンダが多いと溝が埋まってしまうので最小限にします。


取り付けてみたところ。
取り付け状態です。
50系などでは取り付け金具が妻面に直接溶接されているので、金具の表現はしませんでした。
若干物足りない気もするものの、元のモールドよりはずっとマシだと思います。(笑)

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