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スケールに近い長さのスニ40・41を作る

1.スニ40
 (1)〜(3)

(1) 側板の切り継ぎ・ディテール加工

まずは側板の加工から。

材料は前述のとおり、GMマニ44キットです。
この両端の乗務員室部分を切り離し、側扉のみを用います。


GMマニ44キットの側板。スニ40に使うのは上のパーツ2枚です。
ポイントは、画像上の同じ側面を2枚使う点です。
ちょっともったいない気がしますが、そうすることで、中央扉に付いた表記板等の加工点を減らすことが出来ます。

この時は余ったパーツを利用して、スニ41の製作に挑戦しています。
他の活用方法としては、屋根をKATOのワキ10000に移植してリブがリアルなワキ8000を作ったり、角屋根のワキ10000や5000にしたり、さらに改造パーツを追加してワサフ8000を作るのも良いかもしれません。


つづいて、側板をレザーソーでカットします。


前後の不要部分をカットしたところ。


拡大。
切断位置は0.2mmほど余裕をみて、切断後にヤスリで仕上げると良いです。
仕上げ線は側扉の端になるため、罫書く必要も無く、加工は楽に行えると思います。


さらにこの側扉を切り継ぎ加工します。

KATOのスニ40よりは近いのですが、実はGMマニ44の側扉もスニ40とは若干長さが違います。(微妙に長い)
そこで各面1.5mmくらい詰めるため、1-2、3-4枚目の扉間をいったんカットして切り詰めることにしました。
実物では、扉の前後で重なる部分が模型より詰まっているように見えるので、ここを詰めようと考えたわけです。


カット後、ヤスリで仕上げた状態。
レザーソーで慎重にカットして、0.7mm短くなるよう断面をヤスリで整えてから、再接合します。


上:詰めた後(仮止め)、下:切断前。矢印が詰めた部分です。
画像上のように、ちょうど実物同様、扉が重なっているような感じになりました。

※実際には後ろ側に重なる扉が若干長くなっているかもしれませんので、この加工が正解というわけではありません。ともかく全長をよりスケールに近づける目的で行いました。


接合準備済みの側扉。
何度か紹介済みですが、接合面には角ヤスリでV字の溝を付け、瞬間接着剤がよく行き渡るようにしておきました。


接合直後の状態。
接着は、プラ用さらさらタイプで仮付けののち、瞬間接着剤を流しています。

なおこの加工、切断の際余計な所に傷を付けないよう、かなり気を使いましたが、仕上がりを見ると手間の割に効果はいまひとつです。
わざわざリスクを冒してまで行う必要は無いと感じました。


続いて、側扉のディテール加工です。
一部不要な表記板を丁寧に削り取り、長い手すりを付けます。


長い手すりを付けているところ。
付けたのは足踏ブレーキ部分の手すりで、φ0.2洋白線を使用しています。
折り曲げには旧客デッキ扉脇用の治具を流用しています。ピッチは4.1mmです。
(ちなみにこれはスハ32Wルーフ等の古い車両用で、通常は4.5mmのものを使用しています。)

なお、他の短い手すりはここではそのままにします。
数が多くてやる気になれませんでした。(^^ゞ;)

手すりを取り付けた後、新しい表記板やサボ受などを薄プラ板で新設します。


上:加工前、
中:不要なディテールを削除した状態、
下:ディテール追加後。
側板のディテール加工個所は画像の通り。両側面共通です。

工作を楽にするためにわざわざ同じ側板を2枚使っているとはいえ、とても簡単とは言えない作業量だと思います(苦笑)。
特にリブ部分を平刀で“ほじる”作業はかなり神経を使いました。
さほど印象は変わりませんし、面倒なら無加工でも良いのではないかと思います。

(2) 屋根の加工

次に、屋根の加工です。
まずベンチレーター穴を一部埋めます。


ランナー引伸し線を挿したところ。
ランナー引伸し線と瞬間接着剤を用いて、両端のガーランドベンチレーター穴をふさぎます。

固化後に余分な引伸し線をおおまかにカットし、ランナーから切り出します。


レザーソーでカットした屋根。
切り出したら、側板と同様に両端をカットします。
切断位置は、両端とも埋めた穴からリブ4-5本目の間。この時点ではとりあえず1mmほど長めに切ればOKです。

切り詰め後、穴埋め跡を平刀と紙ヤスリで丁寧に仕上げておきます。


新しい孔を開けたところ。
そして、埋めた穴よりリブ1つ中心寄りに新しい孔を開けます。
(余談ですが、本来マニ44では逆に1つ端寄りに付くのが正しいようです。)

その後、両端を側板に合わせて削ります。
この際は、上の側扉の場合とともに大きな中目の金工ヤスリを使ったところ、あっという間に仕上げることができました。大きなヤスリ、切継工作の時間短縮にはなかなか有効なようです。


仕上がった側板と屋根。
これで側板と屋根は出来上がりです。
両端のセロハンテープは仮組みに使ったものです。

(3) 妻板の加工・ボディーの組み立て

妻板の加工です。
まずKATOのスニ40から妻板を切り出します。


切り出し直後の妻板。
これもレザーソーで切り取って、まず裏面を真っ平らになるまで削っておきます。

その後、思い切った省略がなされている下端にディテールを付加します。


下端にプラ材を追加。
最初に接着強度を増すために妻板下端をヤスリで軽くナメてから、両端にジャンパ栓の取り付け板(?)をt0.2透明プラ板より作って瞬間接着剤で付けます。
そしてそれを覆うように裾へプラ材を追加し、妻面下端を延長します。


下端を整えた状態。
固着後、裏面と下端を整え、カプラー部分の切り欠きを調整します。
ここでは別のスニ40の台車を振ってみて、カプラーの動く範囲を確認しました。


ディテール取り付け前後。
つづいてジャンパ栓(プラ材より)と尾灯掛け(φ0.3甲丸線より)を接着し、上部両端の雨樋とドアレールのモールドを削り取ってしまいます(矢印)。
ちなみにこれはマニ44と位置が合わないためで、無くなった部分は箱組み後に現物合わせで付け直します。

ところでこのジャンパ栓、丸いものと四角いものが混じっているようなのですが、この法則がよくわかりませんでした。落成時の0番台車の写真では、左側2つしか無かったり。作例では廃車前に留置中の2000番台車の写真を見て、1個ずつ両側に配置しています。けれどスニ41ではいずれも丸いものが付いているように見え・・・実際のところはどうだったのでしょうか?



これで妻板の加工はひとまず終了。
ここまで出来たら箱組み準備です。


接合準備をした側板と屋根。
側面の継ぎ目部分をプラ板で軽く補強し、妻面との接合面に例によってV字の溝を掘ります。

そして箱組みです。
通常のキットと異なり、妻板にガイドが無いため位置決めが少々難しいのですが、作例では我流の工法でやっつけてしまいました。


セロハンテープで形にした状態。
セロハンテープを用い、仮組みの要領で各パーツを合わせて・・・


接着中。
プラ用さらさら接着剤で裏側の接合部要所をチョンと仮付けします(画像左)。
そして形を保てる程度に固まったところでセロハンテープをはがし、各部を微調整してOKとなったら瞬間接着剤を流して本付けしました(画像右)。

なお画像にはありませんが、固化後に側板と妻板のカド部分へプラ角材を追加して補強しておきました。

こんな“横着”をせずにきちんと組みたい方は、まず妻板裏にプラ角材を貼ってリブ状にし、それをガイドにすると良いと思います。(^^;ゞ)


固化後、接合面の修整をします。


屋根との接合部に瞬間接着剤を盛ったところ。
妻板と屋根の接合部に瞬間接着剤を盛りつけ、固化後に平滑に整えます。
側面は・・・面倒なので省略!
・・・真面目にやる場合は、パテなどで埋めて仕上げて下さい。<おぃ


箱になった車体。
これでボディーの組み立ては完了です。


ここで長さ比較をしてみました。


上から、
スニ41(タツヤキット組立・GMマニ44ベース)、
製作中のスニ40、
KATOスニ40。
ご覧のように、KATOのスニ40とはずいぶん差が出来ました。印象もそれなりに違って見えるようです。

なお、屋根端の間を実測した値は以下の通りでした。
 製作中のスニ40:106.3mm
 KATOスニ40:100.0mm
ちなみに、スケールでは“車体長”が105.1mmです。
“車体長”は恐らく屋根端間の長さを示していると思われますので、目的通りKATO車よりスケールに近い長さに出来たようです。ピッタリではありませんけど。(^^ゞ;)


余談。
KATOのスニ40が短めなのは、ワキ10000と床板を共用するためではないかと推測していますが、いかがでしょう。
そのワキ10000の車体長は 14850mmだそうで、×1/150=99.0mmとなり、屋根端間がスニ40と同様に100.0mmのKATOワキ10000は1mm長いことになります。
※“車長”は15650mm(×1/150=104.3mm)
また蛇足ながらワキ 8000の実物・KATO製品いずれもワキ10000と同じ値です。


ボディーが箱状になったところで、残してあった細かい加工をしておきます。


ディテール追加をした妻面付近。
加工個所は妻面付近に集中しています。
具体的には主に矢印の部分です(雨樋・ドアレールの端部、銘板とその取付板)。
なお、扉の緊締装置部分も薄プラ板を貼って整えておきましたが、種車から削ぎ取っておいた緊締装置自体はまだ取り付けずに保管しておき、塗装後に接着することにします。


それから、屋根上に付くベンチレーターも用意しておきます。
これはマニ44キットに付属していますが、高さがあって、角屋根のリブの上では立体感が過剰のように思いました。
そこで、作例ではGMの別売りパーツ(No.70-5)を用意したのですが・・・屋根に置いてみると全体のカーブが緩くてしっくり来ません。

しからばと、同じランナーのT型ベンチレーターを背中合わせに接合してみることにしました。
こちらはカーブがきつめになっているのです。


左:ガーランドベンチレーター、上:それの周囲を整えて足を付けたもの、
右:T型ベンチレーター、下:それを背中合わせに接合して足を付けたもの。


屋根に載せてみたところ。
上:ガーランド型、下:T型改造品。
加工して屋根に載せてみると、やはりT型改造品のほうがしっくり来るようです。

なお加工手順は、まず周囲の段差をナイフとペーパーで削って平滑にしてから、片方の接合部を少しカット。瞬間接着剤で接合ののち、継ぎ目を仕上げて、最後にランナー引伸し線の取り付け足をイモ付けしています。

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