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スケールに近い長さのスニ40・41を作る

1.スニ40
 (4)〜(5)

(4) 床板の加工

床板の加工です。

KATOスニ40の床板をストレッチする手もありますが、ここではマニ44キットの床板を使うことにします。
床下機器を一から付ける必要がありますが、ディテールアップにもなりますし、幅の調整も不要ですので。

最初に台車中心間を切り詰めます。
スケールで 78.5mm、マニ44は91.0mmですので、12.5mm詰めることにします。


上:切断後。下:断面を整えて接合した状態。
具体的には、レザーソーで台車付近の中梁が細い部分をカットし、6.25mmずつ詰めて再接合します。

なお、車体がスケールより1mmほど長くなっているのですが、台車をあてがってみたところ、ちょうど良い感じでしたので、敢えてスケール通りの値にしています。


切り継ぎ部分。
上面の継ぎ目付近。
台車がKATO製で少しピンが緩い感じでしたので、t0.2板でプラワッシャを作って床板の穴の上面に付けてあります。


接合が済んだら、両端をボディーに合わせて削ります。


前後を調整したところ。
この際は、台車中心から端までの長さが前後で等しくなるように注意します。
というのも、端部の段差部分の長さが前後で違っているためです。


ボディーと合わせてみたところ。
調整が済んだら、KATOスニ40の台車を付けてボディーにはめ、様子を見てみます。


レールに載せてみたところ。
車高は特に加工することもなく、KATOのスニ40とだいたい揃うようになります。
また床下の魚腹状の台枠も、実車のイメージとほぼ合っているようです。

ここで再び長さ比較をしてみました。


上:製作中のスニ40+KATOスニ40、
中:KATOスニ40+タツヤのスニ41、
下:製作中のスニ40+タツヤのスニ41。
結果はご覧の通り。やはりKATOスニ40は短く、印象が異なるようです。
実はタツヤのスニ41も、車掌室部分が長いのですが・・・。


最後に床下の梁を加工しておきます。


上:加工前、
下:加工後。
床下の横梁を、画像上から下のように加工しました。
元の横梁を削り取った後、太い梁はt0.5、細い梁はt0.3板から切り出して付けています。

なおこの加工の理由ですが、この後付ける床下機器が元の梁と干渉することが判明したためです。
床下ですし、目立たないので、気にならないなら干渉部分を削り取るだけでも良いと思います。

(5) 床下機器の加工・取り付け

床下機器を作っていきます。
空気タンクなどはマニ44キットにも付属していますが、形状が少し異なるのでここでは全部別に用意することにしました。


GM電車用の床下ランナーに含まれる、応荷重装置。おそらく103系用。
これは応荷重装置で、GM電車キットの余剰パーツから取りました。実物と形態が異なりますが、雰囲気重視です。


空気タンクの端部を丸く削っているところ。 ※画像は別の車両を製作した際に撮影したものです。
空気タンクは大中小3つ付きますが、大と中はφ3プラ丸棒から削り出します。
一端を丸く削ってから目的の長さにカットし、もう一端は画像のようにピンバイスに加えて削りました。

これに薄帯板(t0.1)を巻いてバンドを表現したのち足を付け、他のタンクも作っておきます。


出来上がった床下機器。
スニ40に付く主な床下機器は画像の4つのみ。
少し凝った加工をしましたが、数が少ないのでさほど大変ではありませんでした。
実際には同時にスニ41用も作って疲れましたが。
自作が面倒な場合は、空気タンク大中を他の電車キットかGMマニ44キットから流用し、他はKATOスニ40から切り取ると良いでしょう。


KATOのスニ40はこの程度の機器しか付いていませんが、実物の写真を見ると他にも細かい部品がいろいろ付いています。
主に目に付くのは側ブレーキ関係でしょうか。

ここではせっかくなので、金属素材を使ってそのあたりも表現してみることにします。
まずはブレーキテコから。


テコの支柱。φ0.5真鍮線より。
テコの支柱はφ0.5真鍮線を折り曲げて、表面をヤスって面出ししたうえで、折り曲げ部分にφ0.4の孔を開け、V字に拡げて作ります。


テコ本体。同じくφ0.5線より。
次にテコ。
同じくφ0.5線の端をペンチでつぶしたところにφ0.3孔を開けてから、面出しします。


折り曲げ中のテコ受け。これもφ0.5線。
さらにテコの「受け」も同じφ0.5線を用い、折り曲げ部に角ヤスリで軽く溝を掘ってから折り曲げて作りました。
溝は深すぎると折り曲げ時に折れてしまうので控えめに。

つづいてテコとテコ受けをハンダ付けします。


テコとテコ受けをハンダ付けしたところ。
画像のように、木材に両面テープで止めて、軸穴にφ0.3線を仮に通した状態でハンダごてをチョンと当てて付けました。
ここのハンダは多めに付け、強度を出しています。


ここまで作ったテコの部品。左から、軸・支柱・テコとテコ受け。
出来上がったテコの部品。
これを床板に取り付けます。


孔開けしてテコ受けの先を差し込んだところ。
最初にテコ受けの位置を罫書いて、孔開け後、テコ受けを差し込みます。
次に支柱を合わせて位置をマークし、孔を開けます。


支柱の孔を開け、差し込んだ状態。
支柱を差し込んだら軸を合わせ、中梁に孔の位置を罫書きます。


中梁に軸の孔の位置を罫書いているところ。
そして支柱を床板に接着したのち、中梁にφ0.3の孔を開けます。


パーツ同士をハンダ付けしているようす。
それから軸を通して中梁と接着し、最後に軸と支柱をハンダ付けします。
この際は画像のように濡れたティッシュを巻き付け、床板の溶損を防止しました。


床板上面から見たところ。
取り付け後、上方から見るとご覧の通り。
テコとテコ受けの先はまだ長めにしてあります。


続いて、脇に付くステップを作ります。


ステップの部材を加工しているところ。
こちらはt0.2板より、帯状に切り出してPカッターで溝を掘ってからカット。
足はφ0.5線から作ります。


左:ハンダ付け中。右:下端をヤスった状態。
足の端を曲げたら、ステップ本体の裏に合わせて角材の端に止め、チョンとハンダ付け。
そのあと下端を薄くヤスります。
なお、最初に線の端を曲げておいたのは、面出しする際にころころ転がらないようにするためです。


足をくねらせる前と後。
最後に足を少しくねらせて完成。
これを床板に取り付けます。


床板に接着後、上から。
接着後。
テコとテコ受けの先は、接着前に切り詰め調整しておきました。


ボディーと組み合わせた状態。
ボディーとはご覧のような位置関係になります。
先に付けた側扉の手すりと関連しているわけです。

なお、この側ブレーキはレボリューションファクトリー等からエッチングパーツが発売されていますので、わざわざ自作する必要はありません。


調子に乗ってさらにディテールを追加してみます。


車体中央部に付く部品。
これは中央部に付く部品。t0.2板より。
これにφ0.3線を通し、中梁を貫通させて反対側とつなぎます。
製作後に教えていただいたのですが、ブレーキの緩解状態を知るための指示針(の台板)のようです。
半分白く塗装されていて、反対側面のブレーキが掛かっているかを確認するためのものだと思います。ワム80000にも付いていますね。


裾に付ける配管をハンダ付け中。
こちらは裾を走る配管を作っているところ。
φ0.25と0.3線を並べて、t0.3板をニッパーで刻んだ「足」(右上)をハンダでイモ付けするだけです。


配管の取り付け状態。
その両端を曲げてから、床板に孔を開けて取り付け。
孔の位置は現物合わせで決めています。


コの字のステップ。左が完成品。
最後にコの字のステップも。
φ0.4線を曲げてから側面をヤスって作りました。


取り付け後、ボディーと合わせたところ。
取り付けてみると、微妙に歪んでいるためかロストワックス製のような雰囲気に(笑)。
スニ40では2か所、台車脇のブレーキテコが無いところに付きます。


ここまで出来たところで、作ってあったプラの床下機器を接着します。


黒を筆差しした床下機器。スニ41のものも含んでいます。
接着前に、吹き付けでは塗料がまわりにくい部分へ筆差ししておきます。


右がスニ40。左は同時製作のスニ41です。
そして床板に接着。
各機器が曲がらないよう、垂直や平行に気を付けて行いました。


用いた接着剤。
ちなみに、この接着にはプラ用リモネン系接着剤を用いてみました。
接着力は他のプラ用接着剤と変わらない感じですが、多少乾燥が遅いようです。
また塗装面には効かないそうなので、注意が必要です。

そしてベンチレーターを付ければ、塗装前の工作は完了です。


仮組みしたところ。


スニ40の床下機器配置。
床下機器の位置関係は画像のようになります。
なお、これで全部というわけではなく、一部の細かい機器は省略しています。

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