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スケールに近い長さのスニ40・41を作る

1.スニ40
 (6)〜(8)

(6) 塗装

塗装の下準備として、各パーツを洗浄します。

金属パーツを多用した車体と床板をサンポール等で酸洗いしたのち、クレンザー(出来ればクリームクレンザーが良い)で軽くこすってよくすすいでおきます。
ついでに台車枠もクレンザーでよく磨いておくと、塗料の食い付きが良くなるようです。

洗浄後、水滴をティッシュで拭き取ってよく乾燥させたら、まず金属部分にマッハのメタル用シールプライマーを筆塗りします。


塗装準備が出来た各パーツ。スニ41も含んでいます。
その後、台車などの細かい部品を、両面テープで割り箸などに並べれば準備完了です。


塗装の順番ですが、作例では
 プライマー(台車枠)
 >つや消し黒(床板・台車枠)
 >青15号(ボディー)
 >銀(側扉)
 >(レタリング)>クリアー(ボディー)

の順で行う予定でした。
ところが、実際にはレタリングを用意するのが遅れたため、先にクリアーを吹いた後でレタリングをし、その後にレタリング部分にクリアーを筆で塗り重ねています。


まずは台車枠のプライマーから。
マッハのメタルシールプライマーを市販のラッカーシンナーで少し薄めたものを、エアブラシ(作例ではタミヤのスプレーワーク)で吹き付けます。


プライマー塗装後の台車枠。
塗装後はすぐにドライヤーの熱風を当てて強制乾燥させ、食い付きを向上させています。
なおこのプライマーは本来金属用ですが、軟質プラにもそれなりの効果があるようです。
最近では他の軟質プラにも使えるプライマー(ミッチャクロン等)が普及しだしたので、そちらを用いる方が良いかもしれません。

次に2色目、つや消し黒(クレオス【C33】つや消しブラック)をこの台車枠と床板に吹き付けます。

続いて3色目、ボディーに青15号(モリタ【555】青15号)を吹き付け。


ボディーに青15号を塗ったところ。
その際は側扉を含めたボディー全体に塗り、加工で出来たキズが埋まるようにしてみました。
いわばサーフェーサーの代わりです。


青が十分乾燥したところで、側扉以外をマスキングします。


マスキングが完了した状態。奥はスニ41です。
上下はドアレールまで覆い、左右は側扉の端部が出るようマスキング。特に定規も要らず、簡単です。
ただ、テープの端近くが折り曲がるため、塗り分け線の辺りが若干浮きやすいので要注意です。
(作例ではこの後少し銀がはみ出しました。)
ちなみにテープはタミヤ製を用いています。


そして銀を吹き付けます。


銀を塗装した後。右がスニ40です。
銀は隠蔽力の強い塗料なので、エアブラシでは薄塗りになりがちですが、リブの斜面にもしっかり色が乗るよう、何度かに分けてやや厚めに塗っておいた方が良いです。


使用した塗料の元。(現在の価格は税込735円です)
なおここで使った塗料は、タミヤの缶スプレー(タミヤエアモデルスプレー【AS-12】シルバーメタル)から取り出したものです。
粒子が細かく、ややくすんだアルミ地肌に近い感じになります。
これを一旦塗料皿に吹き出してからエアブラシに入れて吹き付けました。
薄め液はクレオスのMr.うすめ液が使えます。


そして銀が乾いたら、マスキングを剥がします。


マスキングを剥がしたところ。
マスキングを剥がしてみると、一部わずかにはみ出していました。
この程度なら軽く青を筆差しすれば大丈夫ですが、はみ出さないに越したことはありません・・・。


この次は、本来ならレタリングをしたのちクリアーを吹いて銀とともに保護します。
ところが作例ではレタリングの材料が間に合わなかったので、先にクリアー(クレオス【C46】クリアー+【C30】フラットベース適量)を塗装してしまいました。
そのレタリングについては次項で説明しています。

以上で吹き付け塗装は完了です。
続けて床板の一部に色差しします。


塗装後の床板。
塗るのは白(クレオス【C62】つや消しホワイト)、場所は側ブレーキ関連のテコ・テコ受け・ステップと、指示針の基板の一部で、実車の写真を見ながら画像のように塗り分けます。

(7) レタリング

側扉に付く各表記を表現します。
レボリューションファクトリー等からインレタも製品化されていますが、ここでは表記の色が全て黒であるところに目を付け、インクジェットプリンターで自作することにしました。


用意した「転写シール」(上)と、印字直後の用紙(下)。
用意したのはエーワンの「転写シール(透明タイプ)」。
“簡易デカール”とも呼ばれていますが、実際は幕面を転写するタイプの“シール”です。

手順としては、まずパソコンで原稿を作成します。
あらかじめウェブ上で公開されている、フリーの国鉄書体フォントをダウンロードして、パソコンにインストールしておきます。
なお作例では
 ・「客車表記文字」
 ・「国鉄っぽいフォント」
の2種を使わせていただきました。
作成・公開者の方、誠にありがとうございます。m(_ _)m

それらを用いて、実物写真を見ながらパソコン上で文字を配置していきます。


原稿のスクリーンショット。
使用ソフトは、フォントサイズと配置、解像度を指定しての印刷が自由に出来るものなら何でも良いと思います。ここでは作者が使い慣れている画像処理ソフト、Photoshop Elementsを用いています。
通常はIllustratorなどのドロー系ソフトを用いるのが一般的かと思いますが、無い場合はフリーのソフトを使うか、あるいはWordでも工夫すれば何とかなるでしょう。
また解像度は1200dpiに設定。基本的には使用するプリンターの最大解像度に合わせて決めてください。
ここで用いるプリンターは、CanonのiP4300。2006年製の染料インクタイプのモデルです。


原稿が出来たら何度か試し刷りしてサイズを確かめた後、原稿を左右反転して、転写シールに印刷します。
印刷モードは推奨の「光沢紙」ではなく「プロフォトペーパー」で、印刷品質は「ユーザー設定」の「1(最高)」で行いました。


印刷後、粘着材の付いたフィルムを貼った状態。
印刷後は、ドライヤーで乾かしたのち、表面に付属の粘着材シートが付いたフィルムを貼ります。
貼ったら良くこすって密着させ、しばらく置いて粘着材を定着するのを待ちます。


拡大。
以上でシールは完成です。
続いて転写作業に移ります。


使用部分を切り抜いているところ。
まず使用する部分をフィルムごとカッターでカットします。


切り抜いたもの。
ちなみにこの「パレットとう載位置」表記がある表示板には、四隅にボルトがあって密着しにくいので、あらかじめ角を落としてあります。

その後、慎重に表面のフィルムをはがし、貼る位置に被せるように置きます。


貼り付けたところ。
置いたら上から押さえて密着させます。
あまりグリグリ押さえると、膜面が歪むようなので注意が必要です。


綿棒で水を付けたところ。
そして綿棒で水を付けます。
付けたら台紙に水がよく浸透するまで待ちます。(約 1分ほど)


台紙をずらしてみたところ。
台紙が十分水を含んだら、ピンセットでそっとずらして外します。


余分な水分を取った状態。
以上で転写完了です。
転写後は余分な水をティッシュの端などで吸い取り、しばらく乾かします。


肝心の仕上がりですが、ご覧のようにかなり細かい文字まで再現出来るようで、市販のインレタにも引けを取らない出来ではないかと思います。
またもし失敗した場合でも、セロハンテープで簡単に剥がせますので、やり直しも容易です。

ただ難点を言うと、貼り付けの際に文字面が見えないので、位置をぴったり合わせるのが少し難しく感じました。
それから、剥がし易いということは剥がれやすいとも言えるわけで、貼り付け後はツヤを整える目的も兼ねてクリアー塗料で保護しておいたほうが良さそうです。


車番を切り取っているところ。
続けて残りの表記も付けていきます。画像は車番です。
切り出しサイズは、表記板より0.1〜0.2mmほど小さい値にしています。


貼り付け後。
そして貼り付け。フォントが出色の出来だったこともあり、ご覧の通り、なかなか良い感じに仕上がりました。


転写が済んだ他の表記。所属・荷重・荷物・換算表記です。
他の表記は画像のような感じになりました。
※左の画像がぼやけているのは、画像撮影時のカメラの問題です。これだけ拡大すると、古いデジカメでは撮影が難しくて・・・。(^^;)

それから気になる膜面の厚みですが、通常のデカールと変わらないか、逆に薄いような印象でした。(画像右の換算表記部分をご覧下さい。膜面は板の上半分だけです。)
ただし、これはこの透明タイプでの話です。もう一種の白色タイプでは厚みが異なっているかもしれませんので、ご注意を。


転写が済んだら、上から半ツヤのクリアー(クレオス【C181】スーパークリアー半光沢)を薄く数回に分けて筆塗りし、ツヤの調整と表面保護をしておきました。


各表記の位置。
表記の位置は画像の通り。スニ40では両側面で共通です。

(8) 仕上げ・組み立て

ここまで済んだら仕上げです。
下回りに軽くウェザリングします。
耐久性を考えると塗料を吹き付けた方が良いのですが、作例ではパステルを粉にしたものを筆でこすりつけて表現することにします。


カッターで削って粉にしたハードパステル各色と、用いた筆。
黒・茶数色のハードパステルを用意し、カッターの刃を立てて削って粉にします。
これらを適宜混ぜて、使い古しの筆で床板と台車枠にこすりつけていきます。


上:作業前(スニ41)、下:作業後。
塗った塗料が原色の黒のため、そのままでは生っぽい感じでしたので、これでようやく落ち着いた印象になりました。


台車枠。左:作業前、右:作業後。
台車枠にも同様にこすりつけます。
なおカプラーはあらかじめ取り付けておきました。


ここまで済んだら組み立てです。


床板にウェイトを取り付けているところ。
床板にウェイトを両面テープで付けます。マニ44キット付属品を、3/4にカットしたものです。
※完成後に運転してみると、少し軽いのか何度か脱線することがありましたので、のちにカットしていないものに付け直しています。


最後にこれをボディーに組み込めば、晴れて完成となります。


両サイドを斜めから。
ワキ8000よりちょっと長めのスニ40、その姿が再現出来ました。
ところでこの作例、パレット荷物車にしてはちょっと綺麗過ぎたかもしれません。
せめて屋根をツヤ消しにするなど、もうひと手間掛けた方が良かったですね。


真横から。
よくよく見ると、種車マニ44のイメージが感じられるような気がします。
また、ベンチレーターを背の低いものと交換したため、高さが自然に見えるようです。


妻板を正面から。
妻板に追加したジャンパ栓などのディテールはご覧のような仕上がりに。
銘板は片面のみに付けましたが、ひょっとして両面に付いていた?


同じく斜め上から。
完成後に気付いたのですが、妻面にわずかに残した側扉のモールド(側扉の端に見える縦の線の部分)、これが無くなるまで妻面裏をヤスっておけば、もうちょっと全長を短く出来たのではないかと思います。後の祭りですけど(汗)


手を掛けた床下のディテールなど。
床下のディテールですが、この角度から見ると白い部分以外はあまり目立たないようです。レール上ではなおさら。
どこまで再現するかは、手間と効果、さらに編成を組む他の車両とのバランスを見て、各自がそれぞれ判断すれば良ろしいかと存じます。


最後に、KATOスニ40との比較です。


左:製作したスニ40、右:KATOスニ40。 クリックすると拡大します。
細かく再現したディテールも見えますが、やはりその全長から来る全体の印象が、実車に近いものになったようです。
これなら少し離れて見ても、ワキ8000と区別出来そうです(笑)。

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