1.屋根の交換
ここでは冒頭で説明したとおり、以前GMの屋根に交換した車両を種車にします。
今回の再加工をする前の状態。単品製品(品番5066)にGM屋根を組み合わせていた。
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以前の加工個所を簡単に説明すると、屋根は塗装後に貼り付け、妻板上部もGMキットから切り継いで仕上げ、ボディーも全体を再塗装していました。
車掌室側の車端部。
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テールライトは車掌室側のみ点灯化加工済みでした。
光源は当初電球、のちチップLEDに変更しています。
妻面を拡大。
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手すりも真鍮線で表現、端梁もプラ板を切ったものを妻面下へ申し訳程度にイモ付けしていましたが、さすがにイモ付けでは強度が足りず、画像の時点で片方紛失しています(笑)。
それでは再加工に入ります。
まず、分解して屋根を外します。
分解して屋根を外したところ。
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屋根はゴム系で貼っただけだったので、すんなり外れました。
この古い屋根は不要となります。
スユ42あたりに使える? いや、無理か。(^^;)
GMオハネ12用屋根から削り出した、新しい屋根(右)。左はKATOオユ12の屋根。
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新しい屋根は、前述の通りGMオハネ12用を削って作ります。
左は見本にしたKATOオユ12の屋根です。
オユ12のボディーに乗せてみたところ。これに合うよう仕上げた。
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ボディーもテンプレートとして利用しました。
オユ10(冷改車)に乗せてみたところ。
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こちらは別のオユ10(冷改車)に乗せてみたところ。
以前より大分雰囲気が変わるようです。
断面の比較。
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妻面から断面を比較。
長さも長いので、オユ12に合わせて3mmほど切り詰めておきました。
なお、削る前にあらかじめ屋根パーツの裾にt0.2プラ板を貼り付け、オユ12の屋根と同じ高さになるようにしています。
塗装を剥離したボディー。屋根は新しいパーツ。
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ボディーの方も古い塗装を落としておきます。
剥離にはイソプロピルアルコール(IPA・自動車エンジンの水抜き剤)を利用。作業時は夏場だったので、浸ける時間は3時間ほどで済みました。冬場なら「湯せん」などで少し温めると早いようです。ただし火気厳禁。
プラ板で延長した、妻面上部。
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ボディー側の加工は、まず、妻板上部をt0.5プラ板で適宜延長しました。
上部に残る薄いグレーのプラは、GMキットから移植した妻板です。
それから幌吊りや手すりを除去。ついでに外寄りだったテールの位置も直すため、一旦埋めてしまいました。
屋根との合いを見る。
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屋根を合わせてみたところ。
接合部は現物合わせで削って調整しています。
屋根側から見る。
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やや後方より。
裏側のようす。
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屋根端は板状の部分を削ったあと、断面を斜めに削って合わせました。
画像では屋根の両裾に追加したt0.2プラ板が確認出来ると思います。
反対側のようす。
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反対側は手すりが付かない点に目を付け、隙間はパテで埋めて処理することにしました。
したがって、当然ながら屋根は塗装前に接着し、マスキングで塗り分けることになります。
屋根を接着する前に、ベンチレーターの穴を開けておくことにします。
ベンチレーターの位置に孔を開けた屋根。
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孔はφ1.2です。
位置は形式図を元に計算しましたが、実際にベンチレーターを並べて実物写真と較べてみると、一部ずれているように見えたので、一部は割り出した位置からずらして、自然に見えるように調整しておきました。
修整後、足を付けたベンチレーター。11個使用。
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ベンチレーターはGMのパーツ(70-5)を加工して用います。
周囲の段差をナイフとペーパーで修整してから、下面にφ1.2弱のランナー引伸し線を付け、取り付け足とします。
天井に接着孔を開けたボディー。
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そして接着準備として、ボディーの天井に接着孔(φ2.0)を開けます。
t0.3板を立てた屋根端部下側。
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また、パテ埋めする屋根端部には、パテが流出しないよう、t0.3プラ板を立てて“裏打ち”しておきました。
被せた状態。
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そして屋根を被せてみます。
矢印部分にあて板がちらっと見えます。
接着はタミヤの緑キャップと瞬着を併用し、天井に開けた接着孔から流していきました。
パテ埋めした妻板上部の隙間。
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接着後、妻板上部をタミヤの光硬化パテで埋めておきます。
画像は硬化後に表面をティッシュで拭った状態。
この後、平刀やペーパーで仕上げました。
車掌室側。こちらは瞬着を使用。
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プラ材を用いた反対側は、瞬着をパテ代わりにして仕上げました。
屋根端の仕上げ後。
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屋根側もペーパーで仕上げます。
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