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KATO オユ10の非冷房化

6.塗装・組み立て

塗装を行います。
まず各パーツを洗浄して乾燥後、金属部分にプライマーを差しておきます。
最初は室内を白緑に筆塗りしました。


室内を塗装後、マスキングしたところ。
乾いたら室内をマスキングし、さらに側面と妻面もマスキング。
屋根を銀に塗ることにしたため、メタリック塗料が余計な所に付かないよう気を使いました。

屋根はタミヤのスプレー塗料【AS-12】シルバーメタルを塗料皿に吹き出したものを、エアブラシで吹き付けました。うすめ液はクレオスのMr.うすめ液を使用。


銀・つや消しクリアー塗装後。
その上からつや消しクリアー(クレオス【C182】スーパークリアーつや消し)を吹き付けます。画像は塗装後。


別角度より。
この銀を吹く際、油断して一部ナガレが生じてしまいました(丸部分)。
つや消しにしてもわずかに見えるようです。吹き付け塗装は油断禁物ですね。(^^;)

そのあと側・妻面のマスキングを剥がし、屋根をマスキングして青を塗りますが、その前にひと加工。


追加したサボ受け。
側面中央にサボ受けを付けておきました。t0.1プラ材より。接着はタミヤ緑キャップです。


青15号塗装後。
それから青(モリタ【555】青15号)を吹き付けました。


側面の仕上がりを見る。
この車両では特に滑らかに仕上がりました。下に何も塗っていなかったせいでしょうか。
なお、追加したサボの位置は、元の車番があった位置より明かり窓一つ分郵便室側にずれた所です。車番も本来この真下に付きます。

乾いたらレタリングします。


ナンバーをレタリングしているところ。
車番はサボ受けの下です。
くろま屋のインレタを使いましたが、台紙の色が濃いため位置が判りにくいので、画像のようにマスキングテープで目印を付けてから転写しています。


レタリング後(上)と、クリアー塗装後(下)。
転写が済んだところ(上)。
 郵便・所属表記はリトルジャパンの荷物・郵便客車用(L-101)、
 荷重・換算表記はレボのオハニ61用(660)
 検査表記はくろま屋の郵便車用A
を使用しました。
そしてクリアー(クレオス【C181】スーパークリアー半光沢+【C30】フラットベース)を吹いて保護します(下)。


クリアーのツヤを見る(下)。上2両は同時製作のスユニ50。
斜め下から。
ちょっとツヤが強すぎたようです(汗)。試し吹きもしたのですが・・・。
屋根のマスキングを剥がしたら、屋根に軽くウェザリングしておきました。


塗装後のベンチレーター。
ベンチレーターも同様に塗っておきました。


塗装後の床板(奥)。手前2枚はスユニ50用。
床板と台車枠もつや消し黒(クレオス【C33】つや消しブラック)に塗装。こちらもウェザリングしてあります。


吹き付けが済んだら、色差しです。


Hゴムに色差ししているところ。
車体はHゴム窓の断面に暗いグレーを塗ってから、Hゴム表面にねずみ1号を塗ります。
明かり窓は近くの雨樋をマスキングして塗りました。


仕上がりを見る。
仕上がったところ。
伸びが良く、塗りやすかったです。下に色が付いているせい?


保護棒を塗った窓ガラス。
窓ガラスでは保護棒を暗めの白緑(GM【13】緑2号+【9】ねずみ1号)に塗りました。
ここはモールドが細いので、難易度は高めです。作例ではリターダーシンナー(クレオス リターダーマイルド)を入れ、何度かうすめ液(クレオスMr.うすめ液)で拭ってやり直しつつ、なんとか仕上げました。


塗装が済んだら組み立てです。


ベンチレーターを接着中。
屋根にベンチレーターを接着します。
透明ゴム系を足に付け、穴に差し込んで向きを揃えておきます。


下回りの各パーツ。
続いて下回りも組み立てます。
画像が各パーツで、床板以外は以前加工してありました。


テールユニットをビス止めし、ウェイトを乗せた状態。
車掌室側に付くテールライトユニットは、ユニバーサル基板とチップLED、CRDを組み合わせた自作のもの。プラ板で作ったカバーを被せる構造で、スライド式のスイッチも付きます。
また、イス板とウェイトは端を少し切ってあります。


台車も含め、組み上がった下回りと上回り。上は室内灯の導光板と反射板(アルミ箔)。
室内灯は12系と同じ自作品です。また、イス板は休憩室のイスとトイレ仕切を追加し、塗装してあります。
これらを順に組み立てて、窓ガラスを入れたボディーを合わせれば完成となります。

7.車高下げ加工

いったんは完成としたのですが、オユ12と比較してみると車高が0.2mmほど高かったため、車高を下げる加工を追加で行うことにしました。施工は2012年3月です。
方法はいくつか検討した結果、床板の台車取り付け座部分を薄く削る、GMキットでよく使われる技法を用いることにします。


削り治具をセットした床板。
まず、台車を外した下回りに当て木をセットして全体を安定させたら、t1.0プラ板に穴を開けて作った「削り治具」をセロハンテープで取り付けます。
治具の厚みは各部をノギスで計測して決めました。
また、右の黄色いテープは端梁の保護です。


台車中心にあったパイプ状の部分を切り取ったところ。
そして最初にパイプ部分を、横から糸ノコでカットします。


形式写真風に。
それから細目の平ヤスリで削ります。画像は削った後。
削る際はあらかじめセロハンテープ部分をマジックで塗っておき、その消え具合でヤスリの平行を確かめながら少しずつ進めました。
最終的にはテープに均等にヤスリ跡が付くまで削ったところ、平行に仕上げることが出来ました。


新しい中心ピンとなる、プラパイプを用意。
そして削った所に、φ3.2プラパイプをイモ付けします。
プラパイプは事前に穴をφ2.0のドリルで拡げてから、2.5mm長にカットしておきます。
接着剤はタミヤの緑キャップを用い、付けた後は固まるまでパイプが中心に付いているか何度も確認しておきました。


加工後(左)。右は未加工の状態。
加工後の状態(左)を、未加工(右)と比較。
加工後は台車取り付け座部分が薄くなっているのがお分かりいただけると思います。
なお計算では、0.3mm−(セロハンテープの厚さ)だけ下がります。実質0.25mm程度でしょうか。
その他、台車の集電板上端を0.3mmほどヤスリで削っておきました。

8.完成

それでは完成状態をご紹介します。


形式写真風に。
車番と配置はオユ10 2020(盛モカ)としました。
実車はあちこち移動し、最後は尾久で非冷房のまま1982年に廃車となっています。
盛岡時代は東北線や常磐線の普通列車に併結されて活躍したようです。


車掌室側妻面。
車掌室側の車端は、手すりや幌吊り・端梁などを付けたため、なかなかの細密感があります。


郵便室側の車端部。
いっぽう郵便室側は、ボディーをディテールアップしたのみで、テールはダミーで床下も端梁などは省略しています。
こちらもテールを点灯化して端梁を付け、最後尾にしたら面白いかもしれません。


車掌室側妻面。左は単品の冷改車(テール点灯化加工済)。
車掌室側妻面を種車となった冷改車と比較。
手すりやテールの位置を微妙に変えているのがわかりますでしょうか。


「ニセコ」オユ10(左)と比較。
完成後に製品化された「ニセコ」のオユ10(左)と比較。


郵便室側妻面をオユ12(右)と比較。
こちらは郵便室側妻面をオユ12と比較したところ。
妻面は実車では両形式でほぼ同じになっています。


「ニセコ」オユ10と比較。
同じく「ニセコ」のオユ10(左)と比較。


連結状態を横から。左はオユ12。
オユ12との連結状態を横から比較。
車高はオユ12より0.2mmほど高くなっていましたが、床板の台車取り付け座部分を削って下げました。
これは旧型客車とその仲間たちの羽越840さんに教えていただいたのですが、元々KATOのオユ10は側板上下寸法がオユ12などより0.2mmほど大きく出来ているそうで、冷改車では低屋根のため気付かなかっただけのようです。
なお、後に発売された「ニセコ」のオユ10非冷房車では、屋根の方をオユ12より0.2mmほど薄く作って帳尻を合わせたようです。ちなみに実測値は、オユ12:4.0mm、オユ10「ニセコ」:3.8mmでした。


「ニセコ」オユ10(右)と比較。
「ニセコ」のオユ10と比較してみると、屋根上端は揃っているのに対し、雨樋と側板裾は少し違います。


冷改車(左)と比較。
冷改車と比較。画像では分かりにくいですが、実際には側板がやや低くなっています。
台車上部の隙間を見ると、その差がおわかりいただけるのではないかと思います。


屋根の色を比較。奥はオユ12。
屋根の色を比較。
作例では銀の上につや消しクリアーを塗り、さらに軽くウェザリングして、銀の輝きを消しました。
実物の、ホコリを被ったような印象を再現してみたわけです。


床下機器配置の比較。冷改車(下)はGMの水タンクを追加した状態です。
床下を比較。
不要なディーゼル発電機などを除去したほか、水タンク・電暖トランス・車軸発電機などを追加。空気タンクも移動・追加して実物の2000番台車に近づけてあります。


画像にマウスポインタを乗せると追加機器の位置と名称が表示されます。
「ニセコ」セットのオユ10(下)と比較。
細部はそこそこ異なるものの、全体の印象はそれほど差が無いように感じます。
ただ、車軸発電機だけは存在感があります。冷改車もこれと水タンクを追加するとイメージが変わるかもしれません。


室内灯・テールライトの点灯状態。
最後に室内灯の点灯状態です。
室内を塗装してあるため、窓が少ない割に白緑色が目立つようです。

完成後は43・35系の普通列車に繋いだり、茶マニ中心の荷物列車に挟んだりして運転しています。銀の深い屋根が良いアクセントになります。
また「新星」や「天の川」のイメージで10系寝台編成の端に連結した姿も味わい深いです。

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