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リトルジャパン スユニ61キットを組む

21.仕上げ

塗装後の仕上げ作業に入ります。


妻面のテールライトにレンズを入れているところ。
まず妻面にテールライトレンズを透明ゴム系で裏から接着します。
固着したらニッパーとナイフで裏面とツライチにカットしておきます。

キットのパーツを使う場合も、塗装後に先をカットし、裏面からはめ込んで接着することになります。


郵便室側貫通扉窓に付けた保護棒付きガラス。
郵便室側の貫通扉窓には保護棒が付いていますので、追加しておきます。
ここではGMキットの保護棒が印刷されたガラスを裏側の凹みにはめ込みました。
2枚重ねになって見通しが悪くなりますが、小さい窓なのであまり気になりません。

市販のエッチングパーツを用いる場合は、ガラスパーツの裏側に貼り付けます。


ここからしばらくは2116番の工程です。


他キットのパーツから削り出したガラス(上)と、取付状態(下)。
加工してあった車掌室側の貫通扉窓は、ガラスを新製します。
画像のように、余剰のはめ込みガラスを削り出して作りました。


加工前の荷物扉窓の保護棒。窓位置が下がったせいで下端が足りない。
また、荷物室扉を新製した関係でガラスに付く保護棒の表現が合わなくなりますので、加工します。


Pカッターで保護棒を掘っているところ。
元の凸表現だったモールドを削ってしまい、Pカッターで溝を掘って凹表現とすることにしました。


保護棒に色を付けているところ。
出来たら、掘った溝に白緑の塗料を流し込んでおきます。
はみ出した分はクレオスのMr.うすめ液で拭っておきました。



ここから再び2両で共通の加工です。
窓ガラスの保護棒に白緑色を塗っていきます。


室内と保護棒に塗った塗料を比較。
この際用いた塗料は調合したものですが、画像のように室内用よりかなり彩度と明度を落としたもの(GM緑2号+ねずみ1号)としています。
通常の白緑をそのまま用いると窓ガラスでは目立ちすぎるためです。


ボディーにはめてみたところ。
塗り上がったところで車体にはめてみました。
2116番の凹加工した保護棒も、幸いそれほど違和感無く仕上がったようです。


洗面所窓の加工。上:白く塗った2111番、下:乳白色プラ板を裏にはめ込んだ2116番。
それから洗面所窓も手を加えることにしました。
2111番は実物が白色樹脂板になっていたので、外側から白く塗装。
いっぽう2116番は資料が無かったため、変化を付ける意味で裏側の凹みに乳白色のプラ板をはめ込んでおきました。


保護棒付きガラスを入れた、室内仕切扉。
室内の仕切扉にもガラスを入れます。
ここにも横向きに保護棒が付いているため、GMの保護棒付きをカットしてはめ込みました。


ここまで出来たら室内装置を組み立てていきます。


室内装置をイス板に固定しているところ。
各パーツを透明ゴム系接着剤を用いてイス板に付けていきますが、この際は横に車体を並べ、罫書き作業を省略しました。
続けて区分棚やイスも付けます。


一部削った車掌室のイス。
車掌室のイスはちょっと大きかったので、端を少しカットしてから付けました。


各パーツを付け終えたイス板。
左から郵便室・トイレ/洗面所・荷物室・車掌室となります。
ちなみにトイレ/洗面所と荷物室の間の扉は、窓の無い“板戸”になっています。


それから屋根にベンチレーターを付けます。


ベンチレーターを付けた屋根。
これも透明ゴム系を用い、孔に差して接着していきます。
キット付属品を用いる場合は、孔にピッタリはまるため、接着剤は要らないようです。


パステル粉で床板にウェザリングをしているところ。
床板と台車枠にはウェザリングを施します。
作例ではパステル粉による簡易な表現としました。
ただこれだと触れた際に落ちてしまうので、本格的にやるなら塗装で表現した方が良いと思います。


ウェザリング前後。左:作業前、右:作業後。
作業前後を比較すると、やはり未施工だとナマな印象が拭えないように思えます。


ガタつき防止の“カラー”をはめた、床板の台車取り付けボス。
それから、この床板はKATOのビス止め台車を組み合わせるとガタが大きいため、台車取付部にカラーをはめておきました。
ストローを熱して引き伸ばしたものをスライスしただけです。


ここまで出来たら、最後の組み立て作業です。


下回りのパーツを並べたところ。
このキットではここからビスのみで組み立てていきます。


テールユニットまで組み込んだ状態。
床上通電板・スイッチ・ウェイトを乗せ、テール基板をビス止めします。


組み上がった上回りと下回り。
それからイス板を乗せ、別に組み立てた台車をビスで止めます。
車体にはガラスを組み込み、室内灯をビス止めしてから屋根をはめ込みます。
なお、加工した2116番の車掌室側貫通扉窓のガラスのみ、ゴム系で軽く接着しています。


妻面裏側、室内灯の通電板がある部分。
室内灯からの通電板には、ご覧のように下回りの通電シューが当たる構造です。

そしてこれをはめ込めば、いよいよ完成となります。


ヤスリ調整したテールライトカバー付近。
ところが作例では、塗料の厚みが付いたせいできつくて入らなかったので、一旦分解してテールカバー付近をヤスって対処しました。
もちろんこの後、黒をサッと筆塗りしています。


側窓ガラスの床板を止めるツメ部分。
加えてガラスのツメを削ってしまうことにしました。
これがあると、摩擦でガッチリはまった下回りが二度と外せないように思えましたので(笑)。

この後、あらためて組み立て、無事完成となりました。
次作から、塗料の厚みを考えて余裕を作るようにしたのは、言うまでもありません(苦笑)。

22.完成

完成状態を画像とともに解説します。


2111番。
まず形式写真風に。2111番です。
実車は長野方面で急行「きそ」等で長らく活躍したのち、最後は水戸に移って水戸線ローカルで余生を送ったようです。


2116番。
こちらは2116番。
実車は仙台に配置され、終始仙山線の普通列車で活躍した模様。


車掌室側の車端部分を拡大。左が2116番、右は2111番。
車体の扉の下端付近も軽くパステル粉でウェザリングしてあります。


郵便室側。同じく左が2116、右が2111番。
こちらは郵便室側です。


妻板を正面から。車掌室側です。
妻面では、2両で扉・窓・ステップのほか、銘板も異なっています。銘板が増えた以外、基本的に種車の相違を引き継いでいるようです。
ただ、2116番の貫通扉はオハユニ時代にはHゴム大窓だったはずなのですが・・・いつ替わったんでしょう?


郵便室側。
郵便室側は、2両でほぼ同じですが、縦樋の形が異なっています。
実車ではこの貫通扉は改造時に追加されたものです。


連結状態を横から。左:2111、右:2116番。
2111番は荷物扉上部の凹みを埋めています。
いっぽう2116番は、荷物扉と車掌室扉を凹みの無い鋼製タイプに交換しています。
また、床板とカプラー腕を切り詰めたため、間隔は他車と揃っています。


調色したボディーの色味の比較。
調色したボディーの色は、上右のKATOオハ47とほぼ同じ感じになりました。
下右の旧作スユニ61はずいぶん濃く見えますが、実車の印象はむしろこちらの方が近いかもしれません。


窓ガラスの仕上がりを比較。
白く塗った2111番のトイレ窓は周囲の隙間が少し気になります。
下の、乳白色のプラ板をはめ込んだ2116番では自然なスリガラスに見えるようです。
右下は、元のスリガラス表現を残した洗面所窓です。


屋根の比較。
ベンチレーター配置の比較です。
上はオハユニ61後期改造の2116番。ベンチレーターは基本的に種車の位置になっていますが、郵便室側から5・6個目が違うようです。
室内の配置が大幅に変更されたので、仕切に干渉するものなどをずらしたのではないかと推測されます。
下はオハニ61改造の2111番。種車時代のままです。


床下機器配置の比較。
床下機器配置は、ご覧のようにいずれもキットの指示とは異なる配置になりました。
スユニ61の床下機器配置は基本的に種車のままのようで、キットから作れるタイプでは主に
・オハニ61改造車=画像上
・オハユニ61改造車=画像下
・スハニ62改造車(508〜510)
の3種に大別出来ます。
その他、釧網線用に改造された車両は温気暖房装置を装備しています。


夜間の通電状態。
室内灯などの点灯状態は画像の通り。
窓が少ない上、ガラスに保護棒が付いているため、室内ははっきり見えません。


側面の点灯状態。
側面から。トイレ窓の辺りです。


2111番。水戸線の普通列車を再現。
最後に実車の運用について。
水戸線では43・35系6〜9連の小山寄りに、郵便室側を端に向けて連結され、内郷区のEF80に牽かれていました。
いっぽう仙山線では4〜5連の雑多な(32・35・43・61系)編成の仙台寄りに、車掌室を端に向けて連結。ED78に牽かれて行ったり来たりしていたようです。

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