19.塗装前の残り工作
後回しにしてあった小加工をこなしていきます。
テールカバーとイス板の接着状態(上)と、導光用の孔を開けているところ(下)。
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作例ではここでテールライトカバーとイス板を接合しておきました。
その後、前面に導光用の孔(φ1.2)を開けておきます。
位置を決める際は、仮に床板・ボディーと合わせて、テールの穴にシャープペンシルを差し込んで印を付けました。
光学繊維で自作したテールライトレンズ。
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次に、テールライトレンズをφ1.0の光学繊維(作例では赤色のもの)から作っておきました。
言うまでもなく接着は塗装後です。
なお、キットのパーツを使う場合は、塗装後の加工になります。
ガラスの干渉部の削整状態。
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続いて、ガラスの干渉する部分を削ります。
画像はテールライトに当たる、側面ガラスの端部分。
仮組みして干渉具合を確認しているところ。
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妻面のガラスもわずかに削る必要がありました。
干渉しなければOKですが、あまり仕上がりが雑だと室内灯で照らされた際に見苦しくなるので注意します。
郵便室側の妻面ガラスの加工状態。
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室内灯の通電板が通る郵便室側の妻面ガラスは、角ヤスリで溝を掘って逃げるようにします。
こちらは2116番の車掌室側ガラスの加工状態。
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2116番の車掌室側は貫通扉窓を加工しているため、ガラスが合わなくなりますので、糸ノコでおおまかに切り取っておきました。
新しいガラスは別キットの部品を加工して作り、塗装後に付けることにします。
屋根表面にペーパーを掛ける前(右)と後(左)。
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それから、屋根は表面がツルツルで塗料の食い付きが悪そうなので、#800のペーパーで水研ぎして荒らしておきます。
あるいは歯ブラシにクレンザーを付けて磨いても良いです。
いずれも端がダレないよう注意。
足を付けたベンチレーター。GMの別売り品です。
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屋根に付くベンチレーターは、作例ではGMの別売り品(No.70-5)を用いることにしました。
周囲の段差をナイフと丸めたペーパーで整え、φ1.2弱のランナー引伸し線で「足」を付けておきました。
屋根に孔を開け、合わせてみたところ。
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屋根側には中心を卦書いてφ1.2孔を開けておきます。
キットのパーツを用いる場合はφ0.8のドリルを用い、2本足なので2つずつ開けます。
ちなみにキットの指示(裏面の皿穴)はオハニ61改造車のものです。
いっぽうオハユニ61改造車は、基本的には種車に準じますが一部位置が変更されているので、こだわる場合は要調査です。
ベンチレーターの配置図。
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一応2両のベンチレーター配置図を載せておきます。
2111番は一般的なオハニ61改造車の配置、
2116番は固有の配置になっています。
つづいて車体まわりの小加工です。
t0.3の帯材で縦樋を付けているところ。
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2111番の妻面にt0.3x0.7mmのプラ帯材で縦樋を付けます。
これで平管になります。
妻面窓無しのオハニ61とその改造車はたいてい平管となっているようです。
すなわちマニ60も同様。
自作した幌吊り。
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それから妻面の幌吊りを付けます。
φ0.25線とφ3.2プラパイプを熱して引き伸ばした極細プラパイプ(3.25mm長)の組み合わせです。
パイプ上端に微量の瞬着を流してパイプを固定したら、妻面の孔に差して裏側から同じく瞬間で接着。
そして幌(オハユニ61キットのもの)を合わせて下端を調整し、最後にちょっと斜めに起こしてやれば加工完了です。
幌の「耳」の加工。
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幌の方は「耳」の位置が高いので、これが適正な位置に改良されているオハユニ61キットのパーツに合わせて、t0.2プラ板で付け直しておきます。
これは材質が普通のプラ(スチロール)だから出来る加工です。
面倒な場合はKATOのパーツが使えます。TOMIXもおそらく大丈夫でしょう。
そのほか、屋根の片端にヒゲ付手すりを付けておきました。
TAVASAの1mm幅・ヒゲ付で、実車の写真を見ながらそれぞれ位置を決め、孔開けして裏から接着するだけです。
以上で塗装前の工作はすべて終了です。
一旦仮組みして、各部の合いを確認しておきます。
斜め上から。左:2116、右:2111番。
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ベンチレーターや幌などは仮に付けただけです。
2111番(オハニ61改)。
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水タンクと室内パーツは付けていません。
2116番(オハユニ61後期改)。
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車掌室側妻面。左:2116番、右:2111番。
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屋根端の手すりはご覧のように2両で位置が異なります。
郵便室側妻面。左:2116番、右:2111番。
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なお作例では、2両で4個ある貫通幌のうち、2個はオハユニ用パーツを拝借することにしました。加工が面倒だったので・・・。
カプラーはKATOナックルにゼムクリップの解放ピンを植えたものです。
車端部。左:2116番、右:2111番。
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車端の様子。
各部に問題が無ければ、分解して塗装に備えます。
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