勝手にレビュー KATO 「大雪」(マニ60 245・スユニ61 504)-5

下回りです。

マニ60 245 上回りを外したところ
マニ60 245のボディーと下回りを外したところ。

下回りの分解状態
下回りを分解したところ。

下回りは最近のマニと同様、DCC・テール消灯スイッチ対応の構造になっています。
マニ60 245ではセット・ASSYともテールライトユニットと消灯スイッチが標準装備です。
またイス板は「ニセコ」・単品マニ60やマニ36などと共通のパーツが使われています。床板は専用パーツです。

スユニ61 504 上回りを外したところ
スユニ61 504のボディーを外したところ。

スユニ61 504の下回りは、前述のとおり、イス板・床板共に新規に作られた専用の部品になっています。

下回りの分解状態
スユニ61の下回りを分解。

こちらもDCC・テール消灯スイッチ対応になっていて、テールライトユニット(スハフ42用 5134-1G)と集電シュー(Z06-1120)を付ければテールライトを点灯化することが出来ます。

テールライトユニットなどを移植したスユニ61の床板
テールライトユニットと集電シュー、スイッチを組み込んでみたところ。

試しにマニ60に付いていたテールライトユニットと集電シュー、スイッチを組み込んでみました。

テールライト点灯状態
テール点灯状態。

組み立てて点灯試験したところ、問題なく点灯しました。
もちろんスイッチもちゃんと機能します。

下回りのテールレンズ部分を比較
テールレンズ部分をマニ60と比較。

テールライトレンズはマニ60同様スハフ42のパーツで、イス板の穴は間隔が少し狭いオハフ33用も使えるようになっているようです。
また、車掌室の仕切は一枚板で、イスの背ズリなどは表現されていません。

スユニ61のイス板
スユニ61のイス板。

スユニ61のイス板は、中央にトイレ・洗面所の仕切が付いた専用パーツですが、良く見るとマニ用には無い突起がいくつか付いています。

室内灯ユニット取り付け部
室内灯ユニット取り付け部分を拡大。

室内灯ユニット取り付け部分には、先にカギ状のツメが付いた丸柱が2本あります。

郵袋室の窓
郵袋室部分の窓。

この丸柱、側窓からまる見えで目障りです。

イス板中央部
中央部分にある突起。

中央部分には突起が6本あり、左の4本は実物には無い支柱までしっかり付いています。

上:マニ60と比較、下:新室内灯取り付け状態
上:マニ60と比較。手前がスユニ61。下:新室内灯取り付け状態。

マニ60と比較してみたところ、仕切自体の高さは同じで、その上に突起が出ているようです。
試しに新室内灯(11-204)を付けてみましたが、導光板が突起の分だけ上に上がってしまい、ボディーがはまりませんでした。ユニット付近の丸柱も、干渉こそしないものの、役には立っていないようです。
おそらく、導光板が薄くて穴が開いている室内灯クリア(11-211〜214)にのみ対応していると思われます。
(セットの説明書ではどうなっているのでしょうか?)
ただし邪魔な突起を除去すれば、従来の室内灯も使えそうです。

なお、この2種が履くTR11台車については、セットではカプラー腕に差が見られるものの、台車枠自体のモールドは既発売のマニ60用と同じなので、「ニセコ」のレビューをご参照ください。

いかがでしたか?
導入、そして加工を検討されている方、少しはお役に立ちましたでしょうか。
この「大雪」の新規4種はいずれも小加工で本州以南の一般タイプに仕立てることが出来るため、ASSYの売れ行きもなかなか好調と聞きます。

管理人個人の意見としては、床下の台枠表現の挑戦などの新しい試みがなされている点は感心しましたが、縦樋の形状など、妻面の考証が少し甘いと感じました。それから荷物扉の浅さはどうにかならないのでしょうか・・・。
もちろんこれらは、走行性能などを含めて、模型としての全体の完成度が十分合格点に達しているからこそ出てくる細かい要望だとは思います。(^^;)

昨今の完成品に求められるものがだんだん変化していくなか、次の新製品がどういう形で出てくるのか、一ファンとして期待を持って見守りたいと思います。

前へ

もどる