勝手にレビュー リトルジャパンモデルス オハユニ61プラキット -2

各パーツの詳細です。

まず、選択式の妻面から。

客室側。

客室側妻板(C1)
客室側妻板(C1)。

客室側の妻板は1種類のみで、縦樋は丸管のタイプです。


車掌室側。
木製高窓扉(C2)
木製高窓扉(C2)。
プレス扉(C3)
プレス扉(C3)。
木製標準扉(C4)
木製標準扉(C4)。

車掌室側妻板は、3種から選択出来ます。
それぞれの違いは貫通扉で、目的のプロトタイプに合わせて選べば良いわけです。
細かい所ですが、後方監視窓の窓枠の凹みがスユニより浅くなり、実感的になっています。

なお、実車における貫通扉の法則性は、残念ながらはっきりわかりませんでした。
車番と形態にこだわるなら、貫通扉と車番が判る写真を基に、模型の車番を決めてしまうのが簡単でよろしいかと・・・(^^;)

また、実車では縦樋が平管のタイプもあります。プラ板で付け直せばバリエーションが増やせそうです。


幌吊り位置の相違
幌吊りの位置を比較。
左:オハユニ61、右:スユニ61。
“耳”位置の相違
対応する貫通幌の“耳”の位置を比較。
左:オハユニ61、右:スユニ61付属品。

妻板では、幌吊りの位置と形状がスユニ61よりも改良されています。
位置は高かったものが直りました。


斜めより。オハユニです。
斜め横から。オハユニ61。
斜めより。スユニ。
同じく斜めから。スユニ61。

また形状も立体的かつシャープになっています。



側面です。

郵便室付近(郵便差入口付)
郵便室付近。郵便差入口付。
郵便室付近(郵便差入口無)
同じく、郵便差入口無し。

郵便扉と区分室付近です。
扉は上に凹みが無いタイプになっています(荷物扉も同様)。

また管理人が入手したセットには、郵便差入口がある車体と無い車体がそれぞれ1両分ずつ入っていましたが、これは初回限定版のみだそうです。
(金型の加工手順から考えて、恐らく「郵便差入口付」が標準、「無し」が限定と思われます。)

この郵便差入口については、後年使われなくなってから埋められた車両も存在したそうですが、具体的にいつ頃使用停止になったのか等は不明です。
こだわる場合、実車の写真を良く見て判断するしかなさそうです。


客室側デッキ付近
客室側デッキ付近。
車掌室側デッキ付近
車掌室側デッキ付近。

今回は両脇の手すりも表現されています。
窓まわりも含め、ご覧のようにシャープな仕上がりです。
プレス扉のプレス模様が少しオーバーな感じがしますけれども。(^^;)

それより気になったのは、客室側デッキ下部の造形です。

客室側デッキ
客室側デッキ。下部の凹みに注目。
スハフ42のデッキ下部
こちらは実車では同形態の、スハフ42のデッキ下部。

両脇の“柱”部分の下端がなぜか短いのです。
一応プラ片で修正可能と思われますが、ここは実車を良く観察して欲しかったところ。非常に惜しいです。

さらに細かく言うと、扉とその直下のデッキ床端部の前後関係が反対になっています。
ただこれについては、ステップ奥の凹み量に制限があるためかもしれませんし、管理人はそれほど気になりませんけれど。


車掌室側デッキ
車掌室側デッキ。
オハニ36の車掌室側
実車。オハニ36の車掌室側。

車掌室側はスユニと同様、的確な表現がなされています。


妻板下端
妻板下端の左右を拡大。左が客室側。
側板デッキ裏
側板の該当部の裏。客室側です。

このデッキ下部の凹みの関係から、客室側の妻板裏には切り欠きがあります。
(素直に作っていれば不要だったはずですが・・・(^^;))
板厚が薄くなっているので、誤って破損しないよう要注意です。


屋根です。

屋根(表)
屋根。表。
屋根(裏)
屋根。裏。

屋根は前作スユニよりツヤが抑えられています。
また、裏面両端にはうっすらと「1」「2」の刻印が入っていて、向きが合わせやすくなっています。


天井板(上面)
天井板、上面。
スユニ61の天井板(上面)
スユニ61の天井板、上面。

天井板です。
右側のスユニ61のものと、中央部が少し違っています。


天井板(下面)
天井板、下面。
スユニ61の天井板(下面)
スユニ61の天井板、下面。

下面です。
ご覧のように、オハユニでは凹みが大きくなっています。
この変更の理由ですが・・・

室内灯を当てた状態
室内灯(TOMIX 0755、一部加工済)を当てたところ。
室内灯を当てた状態(スユニ61)
同じく、スユニ61の場合。

室内灯(細いタイプ)を当ててみると分かります。
どうやら干渉しないように改良してくれたようです。
これ、管理人にとっては非常に嬉しい改良です。このコンマ数ミリの差で、窓から見えて不自然になったりするのですよ・・・
ただ、実際に隠れるかどうかは、組んでみないと判りませんので、その時にまた改めて、ということで。(^^;)


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