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KATO オハニ36を仕上げる

4.端梁の製作

床下の端梁まわりを加工します。


ベースに付けた端梁本体。
他と同様、t0.3の帯板で端梁本体を作ります。


下端を整えたところ。左:車掌室側、右:客室側。
つづいて下端を整え、カプラーの切り欠きを付けます。
(まだ手すり等付ける前のことでしたが・・・)


取り付け足を付けたジャンパ栓。
それから車掌室側のみ、ジャンパ栓類を付けます。(実車はもちろん両端に付いています。)
オハニ36は全車ジャンパ栓仕様のようなので、面倒ですがエッチングパーツ(TAVASA PN-489 電車用ジャンパー栓)とt0.5プラ板で作りました。
ところでジャンパ栓仕様なのは、優等列車用だからでしょうか。他にスロ60やオロ35の近代化改造車などもそうなんですよね・・・。


ジャンパ栓・解放テコ取り付け後。
ジャンパ栓に加え解放テコも付け終わったところ。
この車両は電暖付きのスハニ37にするので、電暖ジャンパも付けてあります。

5.床下機器の工作

床下機器の工作です。

ことごとく削ぎ取ってしまった床下機器は全部新設しますが、新しい機器はGMのパーツを用います。
ただし、車軸発電器だけは元の“切れ端”を加工して再利用することにしました。需給の関係です。(^^;)


加工後の車軸発電器(上)と水タンク。
画像上・中央が加工したもので、比較用に左はGMパーツ、右はリトルジャパンの付属パーツです。
また水タンクはGM製を3/5に短縮したものですが、足には中央にレザーソーで溝を掘っておきました。
この理由については後述します。

他の部品も適宜切り出して裏打ちやペーパー掛けをしておきます。


画像右は“謎の箱”。左はその材料にしたパーツ。
資料にしたスハニ37 2002号車の写真には、荷物室の下あたりに画像右のような形の箱が付いていましたので、簡単に作りました。
その材料はたくさん余っていたGMパーツで、確かオシ17用の床下クーラーだったと思います。

ちなみにこの箱、スハニ64の一部にも付いていたようですが、一体何の箱なんでしょう? 該当形式から察するに、電暖と半室荷物室が関係しているような気もしますが・・・謎です。


ブレーキシリンダーに付く配管。
ブレーキシリンダー付近の配管も簡単に付けておきます。
φ0.35真鍮線を用い、チリコシと締切コックもプラ材で適当に付けておきました。
また洗面所と手洗い器の流し管も真鍮線(φ0.4)で作っておきました。


各機器が出来たら、床板に接着していきますが、そのとき悩んだのがブレーキテコから伸びるロッドです。
この車両では元々ロッドが一体成型されていたので、省略してしまうと物足りない感じになるような。
ということで、真鍮線で付けてみることにしました。
実はこれを付けるのは初めてなのですけれど。(汗)


ロッドを作って調整中。φ0.3真鍮線より。
端部はブレーキテコに孔を開けて差し込み、台車側は孔を開けたプラ片を台車回転止めに付けて接着。さらに中間部分は適宜割りピンで横梁に止めてみました。
ちなみに実物では下にコロを当ててあり、ロッドの動きを妨げないようになっているようです。

また干渉するテールスイッチの部分は、考えた挙げ句クランク状に曲げてごまかすことにしました。
これならシルエットはほとんど乱れませんし、一応力学的にも破綻は無いでしょう。(苦笑)


床下機器を全て接着したところ(水タンクは仮付け)。
他の機器も床板に付けていきました。
ちなみに水タンクの足に溝を掘ったのは、ロッドをまたぐためでした。


以上でボディーと床板の、塗装前の工作は終了です。


塗装前に仮組みしたところ。
新設した横梁が思ったより目立っています。
なお、床下機器は一部を除きt0.2〜0.3のプラ板でゲタを履かせ、若干下がるようにしてみました。


車掌室側の妻面付近。
妻面の仕上がりはご覧のとおりです。
・・・屋根だけ先に仕上がっているので、なんだか不自然です(笑)。

6.塗装・組み立て

塗装は、
ボディー:室内白緑(調合)>ぶどう2号(調合)>(レタリング)>クリアー
床下:つや消し黒
と行っています。
この作業は リトルジャパンのスユニ61 と同時に行っています。
詳細はそちらも参照してください。



上:レタリング後、下:クリアー塗装後。
荷物表記はGM、車番と検査表記はくろま屋、定員・荷重・換算・所属表記はキシャ会社製のインレタを用いました。
ところが、キシャ会社のものはクリアー(クレオス【181】スーパークリアー半光沢)塗装後に少しにじむように溶けてしまいました・・・。
多少の差こそあれど、このインレタ、毎度溶けるのです。
吹き方が良くないのでしょうか。一応始めは絞って少しずつ吹いているのですけど・・・(ーー;)
>どうも、転写時に強くこすり過ぎていたのが原因のようです。



塗装後の床板。
床板は単色ですが、凹凸が多くて思ったより時間が掛かりました。

続いて細部を塗装します。


塗装後のボディー内側。
デッキ内部にベージュ(クレオス【45】セールカラー)を筆塗り。(白緑は先に吹き付けてマスキング)
デッキ側には光学繊維のテールライトレンズも入れてあります。



塗装前に仮組みしたところ。
デッキ下の踏み板にも黒を差しておきました。
また、ここでは軟質プラ製の幌もクレンザー研磨>プライマー処理ののち塗装してみました。
>完成後も剥がれたりはしていないようです。

塗装が済んだら、下回りにウェザリングします。


ウェザリングを施した台車枠。
台車枠と床板、それからボディーの一部に、パステル粉を擦りつけて軽くウェザリングしました。


そして最後に組み立てて完成です。


形式写真風に。
室内灯は電球色LEDの自作常点灯ユニット+KATOの導光板他、客室側妻面のテールライトはダミーです。


サイドと両妻面。
床下は各機器の足の間などがあちこち透けて見え、完成品には無い細密感が出ました。
この効果はGMの個別取付式の床下機器に依るところが大きいのですが、20年以上も前にこの構成を生み出した設計者さんの心意気には毎度感心させられています。


一から付け直した床下。
ブレーキロッドと配管、梁の補強などのディテーリングの効果はご覧の通りです。
作ってみて、この辺りにこだわる方の気持ちが少しわかったような気がしました。
でも、他の完成品とバランスが取れないかも・・・。まあ、これはこれで良いか。(笑)


なお、車番と所属は
 スハニ37 2013(秋アキ)
としました。
実車は当初東北方面の急行に使われた後、秋田近辺のローカル列車に転用され、1982(昭和57)年まで奥羽線や男鹿線等で活躍しました。


最後に床下の比較です。


上:KATO スハニ32、中:スハニ37、下:スユニ61 2111(オハニ61改)。
上のスハニ32は加工前のオハニ36と同じ床板部品が使われています。
比較すると、台枠が異なるのをはじめ、細かい機器の位置もずいぶん違っています。
また台枠の関係から電池箱も少し車端寄りに付くのですね。

それに引きかえ、画像下のオハニ61改のスユニ61とは良く似ています。
電暖と流し管、そして謎の箱以外、同じ機器配置になっているようです。
機器を並べ終わった時に「なんか似てるな」と思って較べてみたら・・・。
この点を事前に知っていれば、少し楽が出来たかもしれません。(^^;)

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