リトルジャパン スユニ61キットを組む

5.屋根端・天井板の加工

ここで屋根板の調整をします。

一旦屋根と側板・妻板をセロハンテープを用いて合わせてみます。


仮組みしたところ。
だいたいピッタリ合いますが、荷物室側の屋根端が妻板上端に当たってわずかに浮いてしまうようなので、屋根裏の端部を削ります。


削った屋根端部。
丸ヤスリで内側両脇の角を落とすように削っておきます。
また、長さもほんのちょっと長いようなので、ペーパーで様子を見ながら詰めておきました。


続いて屋根の下に付く、天井板の加工をします。
TOMIXの幅広タイプの室内灯を入れるための加工です。
中央部を切り取って上部に“梁”を渡し、出来た凹みに室内灯をはめ込むような構造にします。横から見たとき窓から見えないようにするためです。


中央部を糸ノコでくり抜いたところ。
手順は、まず中央・両端の3か所を残すようにして、糸ノコでくり抜きます。


プラ板で梁を新設したところ。
そして左右の断面を整えたあと、残した部分の前後をt1.0の帯板で結びます。
このとき、t0.5板を挟むことで、梁の位置を上に上げ、室内灯が入るスペースを作るわけです。


残った部分を切り取った状態。
固着したら残してあった部分を糸ノコでカットし、整えて完了です。

ところで、わざわざこの天井板を使うのは、ここに付いた窓ガラスを押さえる「ボス」を生かすためです。
それに、この天井板を付けないと、屋根を接着しても接着面積が小さすぎて強度が確保出来ないおそれがありました。


室内灯を合わせてみたところ。
TOMIXの室内灯(0752)をはめると、ご覧のようになります。


端の部分を拡大。
太い梁の位置を室内灯の穴の部分に合わせてあります。
ここでビス止めするためです。


横から見たところ。
横から見ると、室内灯のもぐり具合がわかると思います。
未加工の場合より、およそ1.3mm上に付くことになるので、完成後に横から導光板が覗くことが無くなります。

6.車体箱組み

ここまで出来たら、車体を組み立てます。


準備が出来た各パーツ。上:2116番、下:2111番。
各パーツを並べてみました。
なお、強度にやや不安があったため、天井板の梁を2本ずつ追加してあります。


仮組み状態で接着中。
接着は、セロハンテープで仮組みした状態で行いました。
まず側・妻板の接合部と荷物扉の上部に少量のリモネン系接着剤を流し、しばらく待ちます。
この際は、屋根に接着剤がまわらないように注意します。(屋根の接着は塗装後)


屋根を外して天井板を接着。
少し経ったところでテープを剥がして合わせてあった屋根を外し、天井板との接合部にも接着剤を流して、本格的に接着します。
その後、床板を仮にはめ合わせた状態で、画像のように上部にセロハンテープを貼って固定し、十分乾燥させました。


組み上がったボディー。
固着したらテープを剥がして、箱組み作業完了です。

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