9.床板止めの取り付け
適切な車高になる位置で床板が止まるよう、側板の裏に床板止めを付けます。
ひとまず床板をボディーにはめて様子を見ようとしたところ、床板止めが無いにも関わらず、ちょうど良さそうな位置で引っ掛かるのです。
郵便扉付近を上から。
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上から見てみると、どうやら荷物扉裏側の突起に当たっているようでした。
側板裏の郵便扉部分。
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突出量は0.2mmほどしか無いのですが、床板と共に角がかっちり出ているため、ここへ引っ掛かるようです。
しかしこれをそのまま用いるにはあまりに薄すぎるので、後でプラ片を接着してしっかり止めることにします。
確認のため、この状態で車高を比較してみると・・・
レール上でKATOの現行オハ47と比較。
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実にちょうど良い高さになっていました。
屋根上端の高さはKATOの現行スハ43と同じ、雨樋とシル・ヘッダー、裾は若干低い程度でしょうか。
ところで、このキットは窓ガラスが完成品並のはめ込み式になっていて、実はここに車高を決める仕掛けが付いているのです。
というわけで、ガラスパーツを切り出して組み込んでみました。
ガラスの有無での比較。右がガラス付き。
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その結果、ガラスを組み込む前後で全く同じ高さになりました。
どうやら荷物扉裏の突起はきっちり計算した上で作ってあったようです。
ところがこのガラスには若干ガタがあり、上下に0.1mmほど動くのです。
上の画像はガラスが一番上になっている状態(→車高が最低の状態)です。
右がガラス付き、下にした状態。
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ガラスが一番下になる状態(→車高が最高の状態)ではご覧の通り。
ガラス無しの状態よりわずかに高くなっているのがわかりますでしょうか。
上での比較の通り、このままでどちらでも実用的な高さになると思います。
KATOの台車を用いる場合、通常は特に加工の必要は無いと言えるでしょう。
作例では端梁を床板に付ける関係上、プラ材で床板止めを付けてきっちり止まるようにします。
とりあえずこの段階では低い方に合わせておくことにしました。
→のちに0.1mmだけプラ板を足して高くしています。
床板止めを付けたボディーと、用いたプラ材。
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荷物・郵便扉裏の突起の上(t0.3)と、中央部、そして車端近く(t0.5)に計5か所ずつプラ帯板を接着しました。
車端付近を上から見たところ。
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車端のものは後に付けるテールライトのLEDに干渉しないよう、妻板から5mmほど離した位置に付けています。
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