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リトルジャパン スユニ61キットを組む

9.床板止めの取り付け

適切な車高になる位置で床板が止まるよう、側板の裏に床板止めを付けます。

ひとまず床板をボディーにはめて様子を見ようとしたところ、床板止めが無いにも関わらず、ちょうど良さそうな位置で引っ掛かるのです。


郵便扉付近を上から。
上から見てみると、どうやら荷物扉裏側の突起に当たっているようでした。


側板裏の郵便扉部分。
突出量は0.2mmほどしか無いのですが、床板と共に角がかっちり出ているため、ここへ引っ掛かるようです。
しかしこれをそのまま用いるにはあまりに薄すぎるので、後でプラ片を接着してしっかり止めることにします。

確認のため、この状態で車高を比較してみると・・・


レール上でKATOの現行オハ47と比較。
実にちょうど良い高さになっていました。
屋根上端の高さはKATOの現行スハ43と同じ、雨樋とシル・ヘッダー、裾は若干低い程度でしょうか。


ところで、このキットは窓ガラスが完成品並のはめ込み式になっていて、実はここに車高を決める仕掛けが付いているのです。
というわけで、ガラスパーツを切り出して組み込んでみました。


ガラスの有無での比較。右がガラス付き。
その結果、ガラスを組み込む前後で全く同じ高さになりました。
どうやら荷物扉裏の突起はきっちり計算した上で作ってあったようです。

ところがこのガラスには若干ガタがあり、上下に0.1mmほど動くのです。
上の画像はガラスが一番上になっている状態(→車高が最低の状態)です。


右がガラス付き、下にした状態。
ガラスが一番下になる状態(→車高が最高の状態)ではご覧の通り。
ガラス無しの状態よりわずかに高くなっているのがわかりますでしょうか。

上での比較の通り、このままでどちらでも実用的な高さになると思います。
KATOの台車を用いる場合、通常は特に加工の必要は無いと言えるでしょう。

作例では端梁を床板に付ける関係上、プラ材で床板止めを付けてきっちり止まるようにします。
とりあえずこの段階では低い方に合わせておくことにしました。
→のちに0.1mmだけプラ板を足して高くしています。


床板止めを付けたボディーと、用いたプラ材。
荷物・郵便扉裏の突起の上(t0.3)と、中央部、そして車端近く(t0.5)に計5か所ずつプラ帯板を接着しました。


車端付近を上から見たところ。
車端のものは後に付けるテールライトのLEDに干渉しないよう、妻板から5mmほど離した位置に付けています。

10.テールユニット・床上通電板の製作

ここから電気工作に入ります。
まず最初にテールライトユニットを作ります。
これには市販のパーツを用いる方法もありますが、室内表現の邪魔にならないようコンパクトに収めたいので、ここではチップLEDを用いて自作することにします。


導線で接合する前後のLED。中央が接合後。
LEDは3.2x1.6mmの赤色LED、スタンレー BR1101W。
これをテールライトの直後に1個ずつ置き、それぞれのライトを点灯させます。
画像のようにφ0.2真鍮線を曲げて導線にし、適宜ビニールコードの被覆を付けて絶縁しながら行います。

ちなみに2個のLEDは並列に接続しています。
本来は直列にするものですが、点灯電圧を下げたいので敢えて定石を無視した回路にしました。
(LEDによっては左右で点灯のタイミングや明るさが揃わなくなる恐れがあります)


ハンダ付けの際の、保持方法。
ハンダ付けは画像のように、ピンセットでつまんで行いました。
手放しで保持出来るよう、ピンセットの柄を目玉クリップで挟んでいます。


それぞれ1本ずつ電線を付けた状態。
もう一方は、導線の形を少し変えて同様にハンダ付けします。


両者の接合時のようす。
そして2つを組み合わせて接合します。


導線で接合した後のLED。
2個が接合出来たら、妻面のテールライトに合わせて間隔を微調整しておきました。


続いてこのLEDと残りの素子を固定する基板を切り出します。
用いるのは通常よりやや薄い、1.2mm厚のユニバーサル基板(サンハヤト ICB-86G)です。


リブを削る前後の床板端部。右が加工後。
糸ノコとヤスリを用い、取り付け穴で5x2個分のサイズに切り出したら、床板の取り付け部分のリブを一部削ります。
画像は車掌室側で、枕木方向のリブを除去しています。
なお、反対側は基本的に削らなくてOKですが、一部他の目的で削ることになります。(詳細は後述)



t0.5プラ板で別位置にリブを付けたところ(右)。ビス穴も開けてある。
削ったら、後退させた位置にt0.5板でリブを付け直します。
ついでにレール方向の途切れていたリブも繋げて強度を確保しました。


ビスで基板を固定し、LEDを乗せてみたところ。
そして、基板をあてがってビス止め用の孔を開けます。
ビスはM1.0、3mm長で、下穴をφ0.8で開けたあと、セルフタッピングしました。
なお、用いたビスが長かったため、糸ノコとヤスリで下面に出ないようカットしています。


こちらは郵便室側のリブ加工の様子。
郵便室側は元のリブがそのまま生かせます。
(先に付けた車掌室側のリブはこちらのリブ位置に合わせて決めました)
ただし、室内灯への通電板を通すため、一部カットしています。(詳細は後述)


穴開け加工後の基板と、元の基板(上)。
その後、基板に残りの素子を付けます。
 電流制限に5.6mAの定電流ダイオード(CRD 石塚電子 F-562)、
 逆電圧保護に普通の整流用ダイオード(東芝 1SS352)
で、基板に細ヤスリで穴を開け、埋め込むように付けます。


素子をハンダ付けし、通電シューを付けた基板。一部線材で回路を繋げてある。
それからt0.1燐青銅板で通電シューを付けます。
これにバネを効かせ、スイッチの役割を担わせます。


LEDの導線を折り曲げているところ。
ここまで出来たら、先程のLEDを接続します。
現物合わせで電線を曲げ、LEDが床板端より少し引っ込むように調整し・・・


ハンダ付け時の様子。
ピンセットで押さえてハンダ付け。
盛り上がったハンダはカッターなどで削っておきます。


ひとまず仕上がったテール基板。
これでテールライトユニットはほぼ完成です。


続いて床上の通電板を作ります。


切り出し後、糸ノコで切れ込みを入れたところ。この後2枚に折り分けました。
材料はt0.1燐青銅板で、4mm幅にカッターでカットしたら、画像のように両端から糸ノコで切れ込みを入れます。


カットが済んだ通電板と、床板に収めた状態。
そして片端は二股になったうちの一方を短くカットし、もう一方が長く伸びる形にしておきます。
これを床板にあてがい、干渉するリブを一部カットしてピッタリ収まるようにしておきました。


テール基板の裏面に溝を掘ったところ。
そして通電板が伸びた方のテール基板の裏側を、干渉しないように角ヤスリで掘っておきました。


組み合わせた状態。
取り付けると画像のようになります。
このはみ出した床上通電板の先は、あとで上へ曲げて妻板の裏に当たるようにし、室内灯へ電気を導きます。


端部の裏面を一部削ったイス板(右)。
それからイス板の端も少し干渉するので、該当部をヤスリで削っておきます。


床板と合わせた状態。
基板を付けた状態で床板と密着出来ればOKです。

ここまで済んだら、LEDの高さを微調整しておきます。


試験点灯しているところ。
仮に台車とボディーを合わせ、レール上で点灯させてみます。
発光部が妻面のテール穴から見えればOKです。


位置調整前後のLED。右が調整後。
画像右のように、LEDが床板から少し浮くようにすると、ちょうど良い高さになりました。

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