11.テールライトスイッチ・ウェイトの製作
テールライトの消灯スイッチを作ります。
プラ板を接点に挟み込んで絶縁する、スライド式です。
まず床板にツマミを通すスリットを開けます。
孔を開けているところ。
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位置は中心線上のブレーキテコの間とし、φ0.6のドリルで連続して孔を開けます。
仕上がったスリット。下は上面の様子。
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開けたら刃先30度のデザインナイフで幅0.7mm、長さ7mm程度に整えておきます。
スイッチ本体となるt0.3プラ帯板を接着したところ。
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スイッチ本体はt0.3プラ板を2枚重ねて作ります。
幅は床板上面の中央の隙間に入るよう、2.7mmにしました。
なお、接着にはプラ用流し込みタイプを用いました。
ピンとなるランナー引伸し線を植え込んでいるところ。
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ここで床上通電板を止める仕掛けを作ります。
まず画像のように、φ0.8程度のランナー引伸し線を植え込むように接着し、ピンとします。
この際は孔を貫通させず、直前で止めると裏面の処理を省けます。
孔開け後の通電板を合わせた状態。
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そして通電板にも該当部に孔を開け、ピンにはまるようにしました。
ピンはそれぞれ2本ずつ、37mm間隔で付けています。
さらにこの上に乗るウェイトにも孔を開けようとしましたが・・・
孔開け失敗の図。液体は鈍り防止の切削油です。
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普通のドリルでは歯が立ちませんでした。
どうやら鉄ではなくステンレスのようです。
あれだけベタベタ触ったのに2年経っても全く錆びていないところを見ると、推測は当たっているような気がします。
ステンレスに孔を開けるには専用のドリルが必要になるため、ここでは別の方法を考えました。
t1.0真鍮板で作ったウェイトと、その他のパーツ。
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手元にあったt1.0の真鍮板から糸ノコで切り出して作ったのです。
これなら手持ちの工具で加工出来たので。
サイズは4.5x67mmとしました。
床上通電板とウェイトの寸法図。
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床上通電板とウェイトの寸法は図の通りです。
>完成後の印象ですが、重い室内灯があるためウェイトはもっと薄い板(0.5mm厚程度)でも問題無い感じです。
その場合はウェイト上下にガタが生じるので、上にプラ板を貼り足しておくと良いでしょう。
ここでスイッチの工作に戻って、本体にツマミを付けます。
スイッチ本体に付けたツマミ。
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ツマミもt0.3の2枚重ね、こちらは2mm幅とし、本体に穴を開けて接着強度を確保しました。
固着したら、少し長めにカットしておきます。
床上に付けてみたところ。
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出来たスイッチは、画像のように床板中央部の隙間に収まります。
この状態ですんなり前後にスライド出来るよう、スリットの調整をしておきました。
裏面に出たツマミの状態。
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完成後は、裏面に出たこのツマミを動かしてスイッチを操作するわけです。
ただ、これではツマミが梁に食い込む形になってしまい、ちょっと気になります。
→のちに梁部分をプラ材で埋め戻しました。
ここまで出来たら、スイッチの両端に絶縁板を付けます。
絶縁板と削除するリブの位置を検討しているところ。
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床板に基板を付けてシューの位置と突き合わせ、絶縁板の位置を決めます。
1本のスイッチで前後のテールを制御するようにしますが、当然ながら絶縁板も前後で同時に動くため、位置決めは慎重に行う必要があります。
決まったら該当部のリブを削り取ります。
近くに切り継ぎ位置があるので、それをうまく避けるようにしました。
絶縁板を付ける前後。
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そしてスイッチに絶縁板を付けます。
端をコの字に切り欠いて薄板を重ねた絶縁板を接着します。
絶縁板は下からt0.13、0.2(透明)、0.25と重ねたところ、厚さが本体とピッタリ揃いました。
絶縁板の動き。
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出来たら床板の上でスムーズに動くことを確認して、スイッチ本体は完成です。
絶縁板がシューの下に入って「OFF」になった状態。 ※これはほぼ同じ構造で作ったスユニ50のスイッチです。
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その後、基板のシューを現物合わせでカットし、端を曲げて調整しておきます。
スイッチの動きでうまくライトが点・消灯出来るようになれば、テールスイッチの工作は完了です。
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