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エッチング側板コンバージョンキットを組む

11.〜14.

11.室内灯の加工

室内灯はTOMIXの電球タイプ(0752)を加工して用います。


分解した室内灯ユニット。
まず上面の焼き止め部分を削って基板を外します。
通電バネは使いません。
これをLEDに改造します。


導光板の凹み位置を基板に罫書いたところ。
この室内灯の導光板は常点灯タイプと共通になっているため、素子を収める凹みが付いていますので、ここへ整流と電流制限の回路を収めるようにします。
(常点灯システムが出来る前の古い製品にはこの凹みがありません。それを改造するのはかなり難しいです。)

この凹みの位置を基板に罫書きます。


パターンをカットした基板(左)と、用いた工具(右)。
つづいて画像左のようにパターンカットします。
この際に用いた工具は、画像右のPカッターの刃先を平らに削ったもの。ちなみにカット幅は0.5mm以上にし、“ハンダブリッジ”を予防しています。
(一度CRDの下で繋がってしまい、右往左往した経験があります(^^;))


CRDの取り付け孔を開けたところ。
それから画像の位置にφ0.6の孔を開け、CRD(E-153)の足を曲げて孔に入るようにします。
まだハンダ付けはしません。


チップ部品ハンダ付けの手順。右下は各素子の向き。
ハンダ付けはチップ素子から行います。
ダイオード、コンデンサーと画像の順で付けていき、最後にCRDを付けています。
この際、はみ出して邪魔になるハンダはハンダ吸い取り線で除去しながら行いました。

また各部品の向きは画像右下の通りです。


導光板を被せてみたところ。
その後、導光板を合わせてみます。
CRDが少し干渉したので、導光板をノミでわずかに削って対処しました。


残る中央部の電球を、LEDに付け替えます。


電球を除去しているところ。
ハンダ部分にハンダ吸い取り線を当ててコテで暖め、ハンダを除去しました。
除去が不十分だとパターンが剥がれてしまうことがあるので注意します。


光源に用いるLED。
LEDは白色の砲弾型・広角タイプを付けることにしました。あるなら電球色のチップタイプの方が適していると思います。
この足を画像のように曲げ、干渉する“つば”の一部をヤスリで削ります。


基板にハンダ付けしたところ。右はLEDの向き。
そのあとハンダ付け。
このときはなるべく先端が空くようにLEDを後退させ、光がうまく拡散するようにしました。

ここまで済んだら、基板の端に通電板を付けます。


t0.1燐青銅板から作った、室内灯の通電板。
材料はt0.1燐青銅板を3mm幅に切ったもので、画像のように一部ヤスリで切り欠いてから、平ペンチで曲げておきました。


基板の端にハンダ付けした状態。
これを基板の端にハンダ付け。
位置は当然ながら整流用の素子を付けた側になります。


LED部分にはひと工夫。
LEDの色が白色なので、電球色に見せるためにオレンジのフィルターを掛けてやります。


レジ袋から切り出したオレンジのフィルター。
導光板やLEDの先をクリヤーオレンジに塗る手もありますが、ここではたまたま入手したレジ袋のオレンジ色の印刷部分から切り出して用いることにしました。


取り付けたところ。
それをLEDの周囲にぐるっと2周まわしました。
2周にしたのは1周では色が薄かったためです。


アルミ箔でLED部分をくるんだところ。
その後、LED部分をアルミ箔でくるみます。
端に両面テープを貼って基板裏面で止めましたが、この際はLEDの足部分に触れないように気を付けました。


細い線で縛って固定したところ(矢印)。
最後に基板と導光板を固定します。
穴の無い側は孔を開けたのち、両端を細いステンレス針金で縛っておきました。


通電中。
光り具合はご覧の通りです。
なお、上はオレンジのフィルターを省略し、蛍光灯タイプとしてTOMIX車に付けているものです。


LED:3φ白色砲弾型・広角タイプ
CRD:石塚電子 E-153(15mA)
コンデンサー※:ムラタ 1μF(チップ積層セラミック・2x1.25mm)
ダイオード:東芝 1ss357(ショットキーバリア)
室内灯の回路図です。
※コンデンサーは常点灯用で、停車中からフル点灯で楽しめます。

12.端梁の工作

ここから床下の工作に戻って、端部に端梁を作ります。
TOMIXの61系用(PZ6257)など一応パーツも市販されていますが、スユニ60とは形態が異なります。


妻面下に顔を出した「ベース板」。
ディテールは、先に付けておいた「ベース板」(矢印)に取り付けていきます。


中央部を切り欠いたところ。
とりあえず中央部分を切り欠いて、カプラーの逃げを作りました。

ここで魚腹台枠を持つスユニ60用は悩んでしまいました。
実物の写真をいろいろ見ても、端梁がどうなっているか良く解らなかったのです。
どうも他の旧客より小さいか、妻面より下に出ていない様子でした。

仕方無く、見えたとおりに作ることにしました。


中央部にt0.3片を付けたところ。
すなわち、「ベース板」に直接ディテール(繋ぎ箱等)を付けることにしたのです。
ただ、そのままではボディーへの“もぐり具合”が決まらないため、中央部にt0.3のプラ片を接着して“ストッパー”とし、ディテール保護の意味合いも持たせます。

いっぽうスユニ61は、60系ならではのごつい端梁が付きますので、これをt0.3板で作ります。


ベース板に端梁となるt0.3板を接着したところ。
上辺を妻板裾に合わせて整形した帯板を、さきほどの「ベース板」に貼り付けます。
接着時は微量のプラ用接着剤で仮止めし、ボディーと合わせながら現物合わせで位置決めしました。


下端を整え(右)、切り欠きとリブを付けたところ。
固着後、上下幅が1.35mmになるよう下辺を整えて、両端を切り落とします。(画像左)
それからカプラー部分を切り欠いて、下端に0.2mm角の角材でリブを付けました。(画像右)


続いて、ここへディテールを付けていきます。


φ0.3真鍮線で作った電暖ジャンパ線と、プラの栓を付けて床板に付けた状態。
はじめは電暖ジャンパ線から。
φ0.3真鍮線をそれらしく曲げ、一端を床板に開けた穴へ差し込みます。
他端にはランナー引伸し線から削り出した「栓」を通して接着、固着後に端をヤスリで平らに仕上げます。


栓と端梁裏をプラ板の「受け」で結んだところ。
それからt0.5板で栓と端梁裏を結ぶように「受け」を付けます。


解放テコを付けたところ。
次に、t0.2真鍮板とφ0.25真鍮線をハンダ付けして作った解放テコ(スハ32系の記事参照)を、端梁裏に付けます。
接着後は裏側にプラ片を追加して補強、それから端部を整えておきました。


右側に「栓」を付けたところ。
向かって右側には、電暖の栓を付けます。
ランナー引伸し線で本体とフタを作り、プラ帯板の足を介して同じく端梁裏に接着しています。


完成した端梁まわり。
上:スユニ60、下:スユニ61。
それから左の栓にフタを付け、プラ片で「繋ぎ箱」(大は0.8mm角、小は0.5mm角)を作って端梁表面にイモ付けすれば、完成です。

製作は非常に手間が掛かりますが、完成後の細密感に大きく差が出ますので、毎度頑張って付けています。
といっても編成端に出る部分だけで、普段中間部分は省略していますが。(^^;)


テールカバーに導光用の孔を開けているところ。
ここまで出来たら、テールライトカバーに導光用の孔を開けます。
画像のようにボディーと組んだ状態でテールライト孔からシャープペンシルでマークし、取り外してφ1.2孔を開けるだけです。

13.床下機器の加工・取り付け

床下機器はGMキットのものを用います。


裏打ち・テーパー処理が済んだ箱型の機器。
箱型のものは裏面をt0.3板で塞いでから周囲のテーパーを落とし、直角を出します。


縮めた水タンクと、その他の機器。
スユニ61に付く小さい水タンクはパーツを3/5に短縮して作成。(スユニ60は天井裏タンクです)
その他の機器は型の合わせ目やゲートを丁寧に修整し、トイレ流し管のみφ0.4真鍮線を通して補強しました。


自作した電暖トランスとヒューズ箱、洗面所の流し管。
電暖トランスとヒューズ箱はプラ材で自作、洗面所とトイレの手洗い器の流し管はφ0.4真鍮線にt0.1板の取り付け板をハンダ付けして作りました。
(この流し管は取り付け板が大きかったため、あとで作り直しています)


これらを床板に付けていきます。
あらかじめ吹き付けでは塗りにくい部分につや消し黒を筆差ししたのち、実物写真を見ながら一つずつ機器を接着していきました。


スユニ60のブレーキテコ付近。
スユニ60のブレーキテコは中梁に干渉するので、片方はカットして切れ端を梁の内側に付けました(矢印)。
もう片方は中梁の方を少し削って対処してあります。


トイレ下部分。
トイレ下には2種の流し管を孔開けして接着固定。
細い方は手洗い器の流し管で、支持板を小さく作り直したものです。


スユニ61のブレーキテコ部分。
こちらはスユニ61のブレーキテコ付近。
これとテールスイッチが干渉しないよう、スリットの位置決めには苦労させられました。
なお、本来電暖トランスとヒューズ箱は中梁から吊されているようです。後に作ったリトルジャパンのキットではそのように取り付けています。


機器を付け終わった床下。
上:スユニ60、下:スユニ61。
各機器の取り付けが終わりました。
(スユニ61の水タンクは仮付けです)



台車の不要な突起(矢印)と、カット後(右)。
それから台車を少し加工します。
ここで用いる台車はKATOのマニ60用ですが、この台車にはブレーキシューの裏に不要な突起がありますので、これを画像のようにナイフで切り落としておきました。


以上で塗装前の下回りの加工は終了です。

14.塗装前の仕上げ

最後に上回りの残った工作を行います。


屋根中央の位置を出すのに治具を用いているところ。
まずベンチレーターの位置を罫書きます。
センターのラインを引きますが、この際は画像のような治具を用いてまず両端から印を付けて・・・


ベンチレーター位置を罫書いているところ。
改めてその中央をマークし、全長に線を引いています。
治具は古い雑誌で紹介されていたものだったと思います。
そしてベンチレーターの位置を印したら、ニードルで十字に引っかいて罫書き完了です。

用いるベンチレーターはGMの別売りパーツ(No.70-5)です。


加工前後のベンチレーター。
左:加工前、右:加工後。
このベンチレーターは周囲に段差があるため、デザインナイフとペーパーで削ってから用います。(画像右)
今ならTOMIXの旧客用(PB6018)がベストと思います。
接着は塗装後に行います。


それからボディーに細かいパーツを付けていきます。


屋根端にヒゲ付手すりを付けているところ。
屋根端部に付く小さい手すりは、TAVASAのエッチングパーツ(PN-024)を用います。
孔はφ0.3ですが、この位置では貫通出来ないので、袋穴にして外側から黄色いゴム系接着剤で接着しました。


幌吊りの材料と、組み合わせたもの。
幌吊りは、エバーグリーンのφ3.2プラパイプを熱して引き伸ばした極細プラパイプ(3.25mm長)と、φ0.25真鍮線を組み合わせて自作。これを妻面に開けておいた孔に差し込んで接着します。


加工前後の幌枠。右が加工後。
貫通幌はGMのもので、周囲のバリを取り、ボスをカットして表裏をペーパーで仕上げておきました。
取り付けは塗装後、ゴム系接着剤でイモ付けします。


これで塗装前の工作は全て完了しました。
仮組みして各部をチェックしておきます。


仮組みした3両。


1両目、スユニ60後期形。


2両目、スユニ61。


3両目、スユニ60前期形。


各車の妻面。
左から、スユニ60前期(3両目)、スユニ61(2両目)、スユニ60後期(1両目)。
カプラーは台車マウントで、マグネマティックとUSAナックルをそれぞれ前後に付けることにしました。
チェックが済んだら分解し、塗装に備えます。

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