×

[PR]この広告は3ヶ月以上更新がないため表示されています。
ホームページを更新後24時間以内に表示されなくなります。

エッチング側板コンバージョンキットを組む

7.〜10.

7.テールライトユニットの製作

テールライトユニットはコンパクトに収めるため、市販の電子パーツを用いて自作します。

基板は、薄めの1.2mm厚で一部パターンが繋がっている、サンハヤト ICB-86G から切り出して使用。
素子は、光源に赤LED・電流制限に定電流ダイオード(CRD・石塚電子 F-562・5.6mA)を用いるほか、逆電流保護にショットキーダイオード(東芝 1SS357)、さらに常点灯対応のためコンデンサー(ムラタ 1μF 2.0x1.25mm)を追加します。


加工中の基板。
手順は以下の通りです。
 1.基板を切り出して、
 2.素子が入る穴を開け、一部パターンをカットします。
 3.素子をハンダ付けして、
 4.細い銅線で回路を繋げます。



赤LED。
光源となるLEDは表面実装用の赤LED(シャープ LT1D73A)を用います。
画像のようにかなり小さくて、足が2本ずつ出ている変わったタイプです。
無ければ普通のチップLEDで代用出来るでしょう。


LEDの土台になる、金属の角線。他のLEDの足です。
土台となる材料には他のLEDの足を用い、画像のように端を折り曲げておきます。
ちなみに中央部を少し曲げてあるのは、LEDの間隔をあとで微調整出来るようにするためと、もう一つ理由があるのですが、それについては後ほど説明します。


LEDと土台を仮止めしたところ。
なお、画像では右のLEDが上下反対になっていますので注意。
それとLEDをハンダ付けします。
このときは画像のように、板の上に両面テープを貼って仮止めして行いました。
ハンダは電子工作用のヤニ入り糸ハンダ(0.8mm)を用い、ハンダゴテは20W、コテ先は鉛筆型の耐蝕タイプ(いわゆる普通の電子工作用)を使いました。


導線をハンダ付けしているところ。
つづいてLEDの他端に導線(先をコの字に曲げたφ0.25真鍮線)をハンダ付けします。
画像のように、ピンセットで掴んだ状態でピンセットの持ち手部分を目玉クリップで挟み、手放しで保持出来るようにして行いました。
(「逆作用ピンセット」があれば、それを使うと良いと思います。)



導線を曲げる前後の状態。
ハンダ付け出来たら、導線部分を画像のように曲げます。
この時はハンダ部分に無理な力を掛けないように注意しました。


これを、先に作った基板に取り付けます。


基板にハンダ付けしたところ。
導線部分を床板と合わせつつ現物合わせで曲げてから、ショート防止のためビニール線(画像右)の被覆を被せ、基板にハンダ付けしました。
付けたら被覆を基板側にずらしておきます(矢印)。


完成したテールライトユニット。
最後に反対側へ通電シュー(t0.1燐青銅板より)をハンダ付けし、ビス穴を整えたら完成です。


点灯試験のようす。
出来たら点灯試験をしておきました。
画像では黄色っぽく写っていますが、実際は赤色です。


CRD:石塚電子 F-562(面実装タイプ・5.6mA)
赤LED:シャープ LT1D73A
ダイオード:東芝 1ss357(ショットキーバリア)
コンデンサー:ムラタ 1μF(チップ積層セラミック・2x1.25mm)
テールライトの回路図です。
1μFのコンデンサーは常点灯対応用のもので、チラツキ防止効果は期待していません。
(チラツキ防止には100μF以上必要でしょう。ただしこのスペースに入れるには工夫が要ると思います。)
スイッチはプラ製スライド式にします(後述)。


このユニットを床板へビス止め出来るようにします。


基板をビス止めした床板(上)。
LEDが床板の端より若干後退した状態になるようにビス止め用の孔を開け、ビス穴を作って基板を固定するようにしました。
ビスはM1.4・2mmの皿ビスを用い、基板の穴は上面をドリルでさらってビスの頭がツライチになるようにしてあります。

また、床上には通電板の台を1x2真鍮角材で作って付けておきました。補強と補重を兼ねたものです。

8.テールライトスイッチの製作

テールライトのスイッチは、プラ材によるスライド式にします。


床板に付ける「押さえ」(画像上)と、他の部品も作って床板に押さえを接着したところ。
t0.2透明、t0.3、0.5、1.0の各種プラ材から、スライドスイッチ本体・押さえを作っていきます。
基本的な構造はオハネフ12ワサフ8000と同じく、テール基板の通電シューと床上通電板の間を絶縁してOFFにする構成になっています。

取り付けは以下のように行います。


取り付けの手順。
スイッチ本体の端を、画像右側の固定式押さえ部分に差し込み、本体のツマミが床板の穴に入るまでスライドさせます。(画像上)
本体を床板に沿わせたら、画像左と中央にある取り外し式の押さえを差し込んでやれば取り付け完了です。(画像下)


スイッチの操作ツマミ。
スイッチは床下に出たツマミで操作します。


このスイッチは、前後のテールを1つのツマミで操作する「3動作式」です。
操作パターンは下の画像のようになっています。


 1.左:ON、右:OFF(左側を編成端にする場合)
 2.左:OFF、右:OFF(編成中間に組み込む場合)
 3.左:OFF、右:ON(右側を編成端にする場合)


なお、上の床板はスユニ60のもので、スユニ61は若干異なります。


ツマミ用のスリットを開け、リブをプラ材で付け直した状態。
相違点は、スイッチが付く側の床上リブを付け直しているところです。


スユニ61のスイッチ取り付け状態。
ツマミ用のスリットの位置を少し外側へずらすことで、床下の中梁との干渉を防ぎました。
また前後方向の位置や上面の押さえの位置も異なりますが、これはスリット位置に床下機器の無い部分を選んだためです。

9.テールライトカバーの製作

テールライトのLED部分には遮光カバーを付けます。
材料は薄プラ板各種、LEDは発熱をほとんど気にしなくて良いので、カバーもコンパクトにまとめられます。


「ベース」を作り、下面に帯板を立てたところ。 こうして見るとLEDが何かに似ている・・・ケムンパス?(笑)
まずt0.3板で「ベース」を作り、下面に帯板を立てて配線をまたぐようにします。


LED部分の囲いを作っているところ。t0.3板使用。
それからLED部分を覆うように囲います。
接合には瞬間接着剤を用い、あらかじめ接合面をペーパーで荒らして食い付きを良くして行いました。


この車両では室内灯を付けますが、その通電線を片側のテールライト間に通すことにしましたので、まずその通電線を作ります。


通電線を治具で曲げているところ。プラ板にランナー引伸し線を植えて作ったものです。
電線には接点にバネ作用をさせるため、導線(φ0.1程度の燐青銅線)の一部を“つづら折り”にします。


仕上がった通電線。
これにt0.1燐青銅板のシューをハンダ付けして出来上がりです。
この右端を床上通電板にハンダ付けします。


床板と組み合わせてみた状態。テールカバーもほぼ出来ている。
床上にはプラ片を付け、画像のように収めるようにしました。
はみ出した通電シューはあとで上に折り曲げて、妻板裏面に沿わせた室内灯の通電シューに接触させるようにします。
これだと一歩間違えるとショートしてテールのLEDが壊れそうですが、適宜紙シール等で絶縁すれば大丈夫でしょう・・・。(^^;)
テールLEDの台をくねらせたのは、このシューを避けるためでした。
テールライトカバーは周囲を現物合わせで削って、ボディーにすっぽり入るように仕上げておきました。
また先ほど付けたプラ片は、このカバーとイス板(後述)の取り付け台も兼ねています。

10.室内装置の製作

つづいて室内装置を作ります。


床上にt0.5板で作った“イス板”を載せたところ。
上から1両目(スユニ60後期)、2両目(スユニ61)、3両目(スユニ60前期)。
床上には基板やスイッチが載っているので、上にt0.5プラ板で“イス板”を付けて、仕切などはその上に表現します。
長さはボディー裏いっぱい、幅は床板取り付けツメなどを避けて1mmほど狭く切り出し、前項のテールLEDと室内灯シュー部分を切り欠いてやれば出来上がりです。
床板側にはプラ片の台を付けておきました。

室内装置は、仕切が主になります。
これもプラ板で適当に簡略化して作っていきます。


薄プラ板で仕切製作中。
仕切はt0.3と0.5板を適宜貼り合わせて、扉と一体で作ります。
左右の寸法は基本的に実物の形式図を参考にしていますが、下は“上げ底”、上は室内灯が付くのでその分寸法を詰めています。この辺りの微妙な塩梅は両面テープで仮止めしてボディーと合わせながら決めました。


仕切をさらに組み立て、机や区分棚も作ったところ。
一部仕切はさらにL型に接着し、机や郵便区分棚も簡単に作っておきました。
区分棚といっても板状ですが、どうせ窓が無いのでほとんど見えませんから。(^^;)


両面テープでイス板に並べたところ。
出来たら仮に両面テープでイス板に組み付けてみました。
これはスユニ60のもので、左から車掌室、荷物室、トイレ/洗面所、郵便室になります。
区分棚の右端にある小さい台は押印台です。
本接着はそれぞれ塗装した後に行います。

前へ 次へ

もどる