3.車体組み立て準備
側板が出来たので、妻板と屋根を組み合わせてみます。
なお、ここからは同時に組んだ他2両の様子も合わせて記します。
セロハンテープで仮組みした3両。
左から1両目(スユニ60 0番台後期形)、2両目(スユニ61)、3両目(スユニ60前期形)。 |
右がハンダ付け組み立ての解説をしたレボリューションファクトリーのスユニ60キットで、他の2両はレイルロードのキットです。
(スユニ60 0番台後期形は、スユニ60 200番台後期形キットの押印台小窓を前期形と同じ位置に移設して作ったものです)
種車となるGMキットは、それぞれ
1両目(スユニ60後期):スハフ42
2両目(スユニ61):スハニ61
3両目(スユニ60前期):マニ60
を用意しました。
(1両目は改造のための組み直しです)
車端部。
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仮組みにはセロハンテープを用い、各部の合いを確認します。
この時はマニ60の妻板周囲が少しずれてモールドされていたので、わずかに削って対処しました。
また場合によって屋根の長さが短い時があるので、その際は屋根の端近くを一旦レザーソーでカットし、プラ板を挟んで延長する作業を行います。
確認が済んだら、金属の側板にプラ材で肉付けします。
側板と、用意したプラ材(自家切り出し)。
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この時のプラ材の厚みは、キットの説明では上辺がt1.0、裾がt0.3等と一応指定されていますが、実際に各パーツを合わせてみた上で決めるのが良いと思います。
その理由は、GMキットのリブ位置は各部まちまちになっているためです。せっかく補強を入れるからには、各部がしっかりリブと接触するようにして強度を出した方が良いでしょう。その方が後々も安心して扱えますので。
プラ材を接着しているところ。
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プラ材の接着は、画像のようにまず黄色いゴム系接着剤で行います。透明タイプは金属面に使用すると数年で劣化してパリパリになることが多いのでお勧め出来ません。
また、あらかじめ金属面を#400程度の紙ヤスリで荒らしておきます。接着剤の食い付きを良くするためです。
プラ材は一部を貼り重ねて目的の厚みを確保します。このプラ材同士の接着は、プラ用流し込みタイプを用いています。
瞬間接着剤を流しているところ。
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各部にプラ材を付けたら、金属との接合面に瞬間接着剤を流します。
何かと不安なプラと金属の接合ですが、ここまでやればあとで剥がれることはまず無いと思います。手元に10年以上経過したものがありますが、下回りを外す際に裾を開いても平気です。
プラ材接着後の各車の側板。
上から1両目(スユニ60後期)、2両目(スユニ61)、3両目(スユニ60前期)。 |
各辺にプラ材を貼り終えました。
端部下半は広めに貼り、テールライトの遮光をやり易くしています。
そのあと屋根を小加工します。
屋根。左:加工前、右:加工後。
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GMキットでも切妻車の屋根はキャンバス表現がオーバーなことが多いので、ペーパーを掛けて平滑にしてしまいます。
まず水を付けた耐水ペーパーの上でこすって模様をだいたい消したあと、仕上げにペーパーを手に持って曲面を整えれば加工完了。その際は端がダレないよう注意するのは言うまでもありません。
なお、キャンバスの凹凸は塗装で表現します。
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