3.車体のディテールアップ・再塗装
車体のディテールアップをして塗装を剥がし、再塗装します。
IPAで塗装を剥がしているところ。2日ほど浸けてから歯ブラシでこすって落とす。
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まず、イソプロピルアルコール(IPA)で元の塗装を剥がします。
作例ではベンチレーターを削ってから行っていますが、もちろん後でも構いません。
ディテール加工した妻面。
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ディテール加工は、一体成型されたベンチレーターの付け直しと、妻面の手すり・ステップの立体化、並びにカプラー部切り欠きの加工です。
ベンチレーターは平刀で削ってプラ片と瞬着で埋めてから平滑に仕上げます。
手すりはφ0.2真鍮線より、一番上は塗装後の取付とします。また、一番下は折り畳み式になっているため、TAVASAの電車用パーツ(PN-445 側面昇降ステップ)を付けます。
それから妻面下端中央の切り欠きは、カニ24のように小さくなっているのでプラ板で直します。
側窓周囲の盛り上がりを平滑に修整。
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つづいて側面の乱れも直しておきます。
窓周囲の盛り上がりをペーパーで均します。
凹んでいる車掌室扉上部もサーフェイサーで修整。
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それから、車掌室扉の上部が凹んでいたので、#1000のサーフェイサーで埋めてから平刀とペーパーで平滑にしておきました。
加工はこれで終了、洗浄してから塗装に入ります。
洗浄後、室内を筆塗りしたところ。
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最初に金属部分にプライマーを筆塗りしてから、室内を3色に塗り分けます。
両引き戸部分は銀(クレオス【SM04】スーパーステンレス)、車掌室部分はベージュ(調色)、それ以外は白緑(調色)です。
ここではすべて筆塗りで済ませました。
外側にねずみ1号を吹き付けたところ。屋根は本塗装、側・妻面は下塗り。
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続いて吹き付け塗装。
室内をマスキングしてから、ボディー全体・ベンチレーター(GMマニ44付属パーツ)にGM【9】ねずみ1号+クレオス【C30】フラットベースを塗ります。
ボディーに青15号を塗ったところ。
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乾いたら屋根をマスキングして、車体にモリタ【555】青15号を塗装します。
元の色(中央の切れ端)と比較。
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元の色より一段落ち着いた色合いに仕上がりました。
次にレタリングをして、クリアーで保護します。
レタリング・クリアー塗装後。
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クリアーのツヤは、荷物列車にふさわしいよう、フラットベースで控えめに調整しました。
ウェザリングした屋根の様子。
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それから屋根のマスキングを剥がし、床下同様に軽くウェザリングを施しました。
用いた塗料も同じです。
続いて筆差しです。
色差しをした車端部。
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固定窓の断面に暗いグレーを塗った後、Hゴムにねずみ1号、扉の取っ手に銀、無加工のテールレンズにクリアーレッドを筆差しします。
そののち、貫通扉の窓にガラスをはめ、点灯式にしたテールライトにφ1.0光学繊維を削って作ったレンズを入れます。
固着したらレンズの後端はツライチにカットしておきます。
塗装した側窓ガラスの保護棒(右)。
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側面窓ガラスの保護棒のモールドには、目立ち過ぎないよう暗めに調色した白緑を差します。
ベンチレーターの取付。
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それから屋根にベンチレーターを接着。
用いたパーツは取付足が無かったため、屋根側にプラ片を付けてその上に被せるように固定しました。
トイレ窓にはめこんだ白色PET板。
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トイレ窓には、t0.2白色PET板を切り出してはめ込みました。
元のガラスの上に固定しています。
以上で車体の加工は完了。
あとは組み立てれば完成です。
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