勝手にレビュー KATO 「津軽」(新規3車種)-3

その他、車体の注目点です。

スロフ62とスロ62の車端部
左:スロフ62「津軽」、右:スロ62単品。

スロフ62はスロ62と妻面・下回りが異なるほか、屋根の色も異なります。(スロフ:グレー、スロ:銀色。)

オハ46とスハ43の車端部
左:オハ46「津軽」、右:スハ43単品。

オハ46は屋根・妻面形状がスハ43と異なる他、屋根色もスロフ62より明るいグレーになっています。
ちなみにスハ43の単品製品は基本的にマニ36と同じ濃灰色ですが、画像のロット(2006年秋頃生産)では上のスロフとほぼ同じ明るい灰色になっていました。(他のロットは全て塗り直してしまっていて撮影出来ませんでした)

スロフ62 2024「津軽」 3位側
スロフ62「津軽」 3位側デッキ部分。
スロフ62(管理人作例) 3位側
管理人作例(スロ62改造)。

スロフ62のデッキ扉窓は、実車では画像の3位側のみ1段下降式になっていました。
こちら側の側面には車掌室も業務用の窓も無いため、停車・発車時に車掌さんがここから顔を出して前方の安全確認をするためだと思われます(他にオハネフ13なども同様)。実際は扉を開き、身を乗り出して行う場合が多かったようですが・・・。

右の管理人の過去の作例では、電車キット付属のはめこみ窓を加工したものに交換してあります。模型ではトイレ・洗面所窓の構造によってこの部分のガラスが密着しにくいので、その改善も兼ねて付け直してやると良いと思います。

マニ36 2337「津軽」 荷物扉
マニ36 2337「津軽」荷物扉。

マニ60 「ニセコ」 荷物扉
マニ60 「ニセコ」荷物扉。

マニ36 2337「津軽」 荷物扉
マニ36「津軽」
マニ60 「ニセコ」 荷物扉
マニ60「ニセコ」

マニ36の荷物扉は、「ニセコ」のマニ60と全く同じ造形のようです。
扉の高さが若干低く、窓枠下辺が他辺と同様細くなっていて、荷擦り棒(窓下部のT字の棒)も高くなっています。また深さも同様に浅めです。
この辺りは荷物車の特徴的な部分なので、出来ればもっとリアルに作っていただきたいところです。

つづいて屋根。

屋根
左から、マニ36・スロフ62・オハ46。

屋根の色はマニ36が濃灰色、スロフ62が灰色、オハ46はさらに明るい灰色です。
実車ではキャンバス屋根のマニ36はかなり濃い色で、鋼板屋根のスロフとオハはグレーになっていました。(ねずみ色1号くらい?)

また、スロ62と共用のスロフ62を除き、ベンチレーターはスハ43と同じ別パーツです。

床下です。

スロフ62「津軽」床下
スロ62(単品)床下
スロフ62「津軽」(上)と、スロ62(単品・下)の床下。

スロフ62「津軽」の床下は、テールライト点灯対応になっています(詳細は後述)。
機器配置はスロ62とほぼ共通ですが、消灯スイッチ部分のフタの造形の都合か、燃料タンクがありません。
例によって鋼体化客車独特の台枠が表現されておらず、スハ43などと同じ台枠になっています。また、水揚空気タンクや弁箱の表現も無く、やや長い水タンクも再現されていません。

スロフ62(管理人作例)床下
参考:管理人作例のスロフ62。台枠はいじっていません。

マニ36「津軽」床下
マニ36「ニセコ」床下
マニ36「津軽」(上)と、マニ36「ニセコ」(下)の床下。

マニ36「津軽」の床下は、スロネ30改造車独特の端に寄った水タンクなどが的確に再現されています。
この標準の蓄電池箱が両側に分かれて配置される形は、大宮工場改造車の2332・2337番のみに見られる配置です。ちなみに多度津工場改造の別タイプ(2333〜336)は、種車時代と同様に大型蓄電池箱が片側(トイレ側)に1つ配置されています。
ただ、電段トランスとヒューズ箱は再現されていません。2332番ではブレーキシリンダーとトイレ側の蓄電池箱の間に付いています。2337番は不明です。

マニ36 テールライトスイッチのフタ
マニ36のテールライト消灯スイッチ部分のフタを外したところ。

製品では2つの蓄電池箱とその隣りの機器箱がスイッチ部分のフタと一体成型されており、取り外しが可能です。そのため多度津工場仕様に改造するのは比較的容易かもしれません。

オハ46の床下はスハ43と共通です。ただしイス板の色がアイボリーになっています。
詳細はスハ43系のレビューをご参照下さい。

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