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撮影用ジオラマ製作記

その2.レール塗装〜バラスト散布・着色

(1)レール塗装

レールの側面をサビ色に塗装します。

まず、マッハのメタルシールプライマーで下塗りし、充分乾燥させます。
その後、プラ用ラッカー塗料(Mr.カラー)でサビ色に塗りましたが、枕木同様、色合いは実物をよく観察して決めました。作例では、[41]レッドブラウンに黄と赤、黒などを混ぜて作った色を塗りました。

サビ色に塗ったレール。
ちなみに実物のレールは、駅構内・留置線・幹線・ローカル線などの場所の違いや、時代によって意外なほど色合いが異なります。
同時に、スパイク(犬釘)も忘れずに塗っておきました。

乾燥したら、レール上面の塗料を目の細かい紙ヤスリで落としておきます。

(2)橋桁固定

ここでガーダー橋を固定します。
ゴム系接着剤を用い、まず、レールの下面に自作の枕木(黒に近い茶色に塗装済み)をピッチが均等になるよう注意しながら接着します。その後、塗装済みの桁を橋台に接着しました。

橋桁・枕木固定後。

同じく、上から。
今回はレールにカントが付いているので、カーブ外側の枕木と桁の間には、黒いプラ片(余剰のフレキ枕木をスライス)をくさびのように差し込み、すき間を埋めておきました。
余談ですが、この作業にはかなりの苦労を強いられました。とにかく見づらく、その上小さくて、まさに“悪戦苦闘”と呼ぶにふさわしいものでした。(^^;)

このあと、付けた枕木にスパイクを表現しておきます。不要のフレキ枕木からモールドをそぎ取り、一つずつ接着しました。

(3)踏切製作・小物作り

このジオラマの2つ目のアクセントとなる踏切を製作します。

はじめはレールに取り付ける部分(ガイドレール・踏板)から作りました。
これらはキットのパーツ等にもありますが、作例では小さな踏切によく見られる、踏板が木材で出来ているタイプにしたかったため、自作にこだわってみました。

最初にガイドレールを作ります。走行用の金属レールを曲げてもよいのですが、削ったり下塗りしたりが面倒だったので、プラシートで作りました。
まずt0.5・1.7mm幅の帯板で本線と平行の部分を作り、両端の曲げ部分はt0.5+0.3でT字形にしたものを接合して表現しました。

ガイドレール。(仮置き)

同じく上から。
接合部を仕上げたら、サビ色に塗り、枕木に接着しておきます。
※高さは本線より0.3mmほど低くし、スノープロウやマグネマティックカプラーのピンが当たるのを防いでいます。
接着後は車両をテスト走行させ、フランジが当たらないか確認しておきました。

続いて踏板を作ります。材料はマッチ棒ですが、そのままでは太いので、細く削って使いました。
本数は、中央に4本、両脇に2本ずつです。なお、長い物(6本)は、端部のカドを斜めに落としてあります。このあたりの実物のディテールは、資料2を参照してください。
加工が済んだら中央と両脇部分をそれぞれユニット状に接着してから塗装し、枕木に接着しました。なお、この部分のみ、先にバラストを撒いておきます。

接着後の踏板。(舗装道路も表現済み)

そのあと道路面を作ります。あらかじめ踏板付近の両端に、細くしたマッチ棒で「土留め」を作ったら、ボール紙で階段状に下地を作り、仕上げに別のボール紙を貼り付けます。


次は、線路・道路まわりのアクセサリー(踏切警報機・ガードレール・架線柱など)を製作します。

警報機・遮断機・機器箱。

架線柱。
踏切まわりのものはGMのキットから調達しました。警報機はそのまま、遮断機は竿が太いのでランナー引き伸ばし線に交換、遮断機本体は足を切継いで高さを詰めました。
遮断機・警報機の台はレザーソーで切断して分割/小型化し、下端にプラシートを立てて厚みを増加させてから地形に合うよう削りました。
コンクリ柵は2分割して小型化し、また経電用の機器箱は一つだけ使い、警報機の脇に付けるようにしました。

道路脇には短いガードレールを1本だけ付けます。GMの舗道セットのものを短縮加工して、足に真鍮線を植え込んで固定するようにしました。
架線柱はKATOの単線用で、台をプラ板細工で作って築堤に埋め込み、柱を着脱式にしました。

以上のうち、遮断機台・警報機台・架線柱台は、塗装してこの段階でベースに接着しておきます。その他のパーツもそれぞれ塗装・ウェザリングしておきました。

遮断機台・警報機台を接着したところ。舗装道路も付けてある。

(4)地表の表現

いよいよ地表の表現にとりかかります。

材料は、一般的なプラスター(石膏)ではなく、紙粘土を用いました。
ふわふわかる〜ん!
使用した軽量紙粘土。ホームセンターの文房具売場で購入。
使用したのは「軽量タイプ」で、通常の紙粘土の半分くらいの重さです。実際に使った感じでは、何というか、やや“クリーミー”(笑)な印象です。固化後も少し弾力があるため穴開けも楽で、その上着色も容易です。

塗布はまず、築堤部分から始めました。塗りつけるときは、あまり厚みが出ないように(1mmくらい)注意します。あまり厚く塗り過ぎると、乾燥時の“ヒケ”で周囲が引っ張られ、剥がれたり反ったりするようです。
続けて土手・未舗装路・畑・刈田と作業を進めていきました。


踏切付近。まるで雪景色(笑)。

畑と未舗装路。(ミニカーはサイズ比較用)
右上部分の刈田はこれから。
少々難しかったのは畑の‘うね’と刈田で、うねは型押しして成形しましたが、固い物では紙粘土がくっ付いてしまい、うまく行きませんでした。そこで柔らかい発泡スチロール片を押し当ててみたところ、粘土も付かず、良い感じに出来ました。また刈田のほうは段ボールの芯材表面に平らに塗りつけるだけなのですが、この「平らに」が結構難しく、凸凹が無くなるまで何度もチェック/ならし作業を繰り返しながら仕上げていきました。


2〜3日放置して紙粘土が完全に固化したら、色を塗ります。
まず舗装道路をタミヤの水性アクリル塗料でグレーに塗りました。
紙粘土部分には水彩絵の具を用いました。はじめはごく薄い絵の具を塗り、乾燥→着色を繰り返して徐々に仕上げていきます。
色合いは、茶系だけでなく緑色も混ぜるとより実感的になるようです。田畑は緑を抑えめにします。

地表着色後。バラスト散布(次項)も済んでいる。

(5)バラスト散布・着色

ここでバラストを撒きます。

バラストはTOMIXの古い製品(2代前の、軽石?製)です。ライトグレーのものを用いました。
まず撒く部分に、木工用ボンド3倍水溶液にカメラのレンズクリーナー(界面活性剤)を数滴垂らしたものを、スポイトや筆で塗ります。そのあとプラスプーンでバラストを少しずつ撒いていきます。今回は築堤部分がほとんどなので、こぼれ落ちないよう慎重に行いました。また、レール間は撒き過ぎないように注意します。

撒いたら上述のボンド3倍液をスポイトで流します。バラスト全体がひたひたになるくらい充分に流したら、ピンセットの先などでならし、形を整えておきます。

丸一日経って完全に固着したら、水彩絵の具で着色します。
地表同様、最初は薄く溶いたものを、絵筆でバサバサと塗っていきました。色合いは同じく実物をよく観察して決めます。今回は、バラスト肩部は灰色系、端は薄茶、中央部は濃茶にしてみました。

着色の済んだバラスト。

デッキガーダー橋の作業員用踏板。


このあと、鉄橋部分の枕木に、作業員用の踏板を付けておきました。
踏板は、アルミ箔を平ヤスリの上に乗せ、歯ブラシでこすってヤスリ目をコピーした“網”(裏に瞬間接着剤で紙を貼って補強)に、真鍮線を四角く組んだ“枠”を接着し、サビ色に塗ったものです。

それから、ガードレール・踏切柵を木工用ボンドで固定します。地表は紙粘土なので、デザインナイフで切れ込みを入れれば簡単に刺さります。

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